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早期発見・早期治療というけれど…乳がん検診の精密検査を受けた話

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精密検査の予約を取るのって難しい

さて、結果票には「D2 要精密検査」と記され、詳細部分に「【乳房超音波】医療機関を受診し精密検査を受けて下さい」とありました。いつも通り「やせすぎです。もう少し体重があった方が良いでしょう。酒類を控えてください。禁煙してください」とも書いてましたが。

では一体どこで精密検査を受ければ良いのでしょう? 皆目見当もつかず、まず健診をしたクリニックに電話をかけ、「精密検査ってどこで受ければいいんですか?」と素直に聞いてみました。「どこか乳がん専門の診療科のある病院で受けるか、当院で受けられても大丈夫です」ということなので、では「当院」で受ける場合いつ予約がとれるのか伺うと……

「今からですと、最短で4月になります」

えっ。今2月ですけど、最短で4月!? 嘘でしょ!?

「大変混みあっておりまして……」

そうですか……。電話を切り、次に、もしこれが「がん」だった場合、そのまま治療を進められる大きい病院のほうが色々良いんじゃないか? と思った私はググりまして、東京都内の乳がん治療実績のある大きな病院をいくつかピックアップ。かかったことはないけれど名前だけは知っている、有名なところばかりです。が、代表受付に電話をかけてみると、A病院は「紹介状が必要」、B病院も「紹介状が必要」……。そうか、紹介状が必要なのか。やっぱり、最初はもっと小さな乳がん検査専門のクリニックで精密検査を受けるべきなのかもしれません。

というわけで今度は、そういう「乳がん検査専門クリニック」を複数ピックアップ。といっても、それオンリーのクリニックは東京都内でもそんなに数はありません。多くは、健診用クリニックで乳腺外科・乳腺外来を用意している感じです。片っ端から電話をかけ、「健診で精密検査が必要といわれたので予約したいのですが」と切り出すのですが、なんと。

「今からですと最短で4月中旬のご案内になります」
「5月のゴールデンウィーク明けでしたらお取りできます」
「4月下旬の水曜日はご都合いかがですか」

このとき2月なんですが、まあ~予約がすぐには取れない! 何軒もかけているうちにそういうものなのだと知りました。あちこち電話をかけながら何だか惨めな気持ちになってきて、会社の非常階段踊り場でボロボロ泣けてきました。まだ病気かどうかもわからない状態なのは承知で、でもすっごく不安だから早くはっきりさせたいのに、はっきりさせるまで一カ月以上も待たなきゃいけないものなんだと……。知らなかった、世界の常識。でも何が早期発見・早期治療だよ、これじゃ発見できないよ。

もう都内の人が多いところは無理だと見切りをつけ、埼玉方面に狙いを定めました。すると、ある乳がん検査専門クリニックが……「明日どうぞ」。それまでさんざん「すぐ検査するなんて無理です!」と断られて、即検査を望んだ自分が非常識なのかと思えるほど打ちひしがれていたので、聞き間違いかと思い「えっ、明日でいいんですか?」と繰り返してしまいました。明日で良かったんです。この精密検査日時が決定しただけで、なぜか「もう大丈夫だー!」という気持ちになり、不安が随分晴れました。まだ何もはっきりしていないのに、診てくれる場所があるってわかってすごく安心出来たんですね。とはいえ今度は「あー検査怖いよー本当のことなんて知りたくないよー」と怖気づく気持ちが生まれてしまったのですが。

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