
「女ひとり、家を買う。」Photo by Amanda B from Flickr
今回は “家を買い隊”の姉ケ崎さんにスポットを当てます。親から相続した物件を売ろうか住み続けようか迷っている姉ケ崎さんですが、いくつもの物件を実際に見ていくうちに、心が決まってきたようです。まずは前回「バーチャル診断」を受けた、錦糸町の物件についてうかがいました。

姉ケ崎寧々さん。38歳
【プロフィール】
東京都江戸川区で、2歳の子どもと2人暮らし。離婚歴あり。現在は最近親から譲り受けたばかりの築20年、3LDK、90㎡のマンションに住んでいる。しかし家が寒いのと日当たりが悪いのが気になって、住み替えを検討中。フリーランスのデザイナーで年収は200万円弱。
▼これまでの姉ケ崎さん
「別れた元夫に住宅ローンを支払わせたい」というシングルマザーの願いは叶えられるか?
所有する物件を売るか、キープするか。「マンション売りどき」とされる今だからこその葛藤!
【姉ケ崎寧々さんが内見した物件】
所在地:錦糸町 総武本線「錦糸町駅」から徒歩7分、都営新宿線/東京メトロ半蔵門線「住吉駅」から徒歩3分
専有面積:約60㎡
築年数:35年
間取り:3DK
価格:2,900万円
ーー錦糸町の物件、実際に内見してどうでしたか?
姉ケ崎さん(以下、姉ケ崎):悪くはなかったです。バーチャル診断でチェックするよういわれた、入口もちゃんとバリアフリーになっていましたし、耐震診断もしていました。親切な仲介会社で、修繕履歴や積立金の額なども事前に資料を取り寄せて見せてくれました。それを見たかぎりでは、コンサルタントの方に指摘された心配点はクリアにできそうだったんです。でも……致命的なのが、日当たりの悪さ。そもそも私が住み替えを検討している理由が、所有物件の日当たりの悪さだったので、そこは譲れなくて。購入を見送りました。
ーーでも、内見したお部屋は南向きでしたよね?
姉ケ崎:窓の向きが南方向でも、油断できませんよ! 道路を挟んで向かい側に大きな建物があったので、影になってしまっていたんです。ほかの物件でも、間取りと周辺写真だけ見て内見に行ったら、陽が入ってくるはずの南西向きの窓の目の前に大きなビルが建っていたことがありました。窓を開けたら隣の建物まで数10センチぐらいしかなくて。