最大のこだわりは、日当たりのよさ! マンション購入希望のシングルマザーが内見で直面した現実

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ーー数10センチ先が壁だったら、その窓には通気口ぐらいの役割しか期待できないですね。不動産広告では隣の建物のことは書いてないから、要注意です。インターネット上の地図で周囲の建物を調べる必要がありますね。

姉ケ崎:インターネットで調べても、行ってみないとわからないこともあります。今回診断してもらった錦糸町の物件は、目の前に道幅の広い道路があったんです。だから周囲の建物の影響はないと思ったのですが、大きな建物の影は、広い道幅も越えてきます。部屋にどれくらい周囲の建物の影が差し込むかは、ネットではなかなかつかめません。

ーー不動産広告には部屋番号まで書いてないことも多いですから、角部屋でないかぎりマンションのどの位置に部屋があるのかもわかりませんしね。

姉ケ崎:そうなんですよ。もう数えきれないぐらい内見をしましたが、やはり実際に行ってみることで見えてくるものはあると思います。日当たりに関しては、特にいろいろと考えるところがありましたね。

日当たりが悪いと光熱費がかさむ

ーーここであえて聞きたいのですが、やっぱり日当たりって重要でしょうか。お住まいのお部屋の日当たりが悪いということですが、どのような不都合が出てきているのでしょうか。

姉ケ崎:とにかく寒いんです。家のなかで厚着をしなければならないのはもちろん、ホットカーペットを入れないとやってられません。必然的に光熱費もかさんで、乳幼児と私の2人暮らしにもかかわらず電気代が2万円近くいくこともあります。

ーーそんなにかかるとは! お家が90㎡と広いので、暖めるのも大変なんでしょうね。

姉ケ崎:加えて1階だというのも原因だと思います。一般的に1階の部屋は価格が安いですが、こんなにランニングコストがかかるんだったら、不動産価格が高くても、日当たりがよくて暖かい上の階の方がよいんじゃないかって……。出かけやすいなど、1階ならではのよさもあるんですけれどね。

ーー現在のお住まいにリノベーションを施して、機密性をアップしたり床暖房を入れたりという選択肢はないのでしょうか。

姉ケ崎:一応リノベーションの見積もりをとっているのですが、ほぼ買い換えることに心は決まっています。内見を繰り返してほかの選択肢を知ってしまうと、今の部屋で妥協できなくなってくるんですよね。実はとても心惹かれた部屋が北区の田端にありまして……。日当たりが最高で、窓からは田端運転所が見えるんです。「ここいいじゃん! 早くこの風景を電車好きの息子に見せたい」と気持ちが高ぶって、後々夢にまで見ました。

ーー夢にまで! その物件で決まりですか?

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