4 周辺状況も調べる
不動産情報サービスで気になる物件を見つけたら、業者に連絡する前に周辺状況をウェブ上の地図で確認してみましょう。
不動産仲介業者が公開する情報は、物件の良い面ばかりがピックアップされていることも多いもの。「眺望抜群!」とベランダから見える広い空の風景写真を公開していても、下を見れば墓地があるかもしれません。ウェブの地図で詳細を検索すればリアルな周辺環境がわかります。
最近はウェブの地図も進化して、気になる物件を360度チェックできる「グーグル・アース」などもありますから、活用してください。「現地に着いたら思わぬ状況に出くわしてガッカリ」という可能性を減らすことができます。
▼正面から見て素敵な物件をウェブ上の地図でチェックしたら、側面が無骨な鉄骨で補強されていたことも。
不動産広告だけではわからない! 内見で無駄足を踏まないために事前に確認しておくべき項目
5 不動産仲介業者には、内見前に管理資料の提出を依頼
不動産仲介業者には親身になってくれる人がいる反面、「後のことはどうでもよいから、早く買わせてしまおう!」という人もいるのが現実です。でも買う側としては一世一代の買い物ですから、良心のない担当者に当たったら、運が悪かったでは済みませんよね。
そこで自分からも積極的に仲介担当者に働きかけて、「無知な客ではない」ことを示しましょう。
具体的な方法のひとつは、「これだ!」というマンションを見つけたら、内見する前に管理に関する書類の提出を依頼しておくこと。各マンションには、修繕積立金の状況や修繕履歴を記録した書類があるはずです。それを要求されて面倒くさがるような業者であれば、信用なりません。
逆に内見のときにそういった書類を持参して詳しく説明してくれる人であれば、第一関門は突破というところです。さらに「このマンションは管理組合がどれくらい積極的に関与していますか」と質問をしてみて、担当者がどれだけ親身に対応してくれるかチェックしてみてください。
▼管理の悪い物件に当たることも、不動産購入リスクのひとつだと知った“家を買い隊”
家を買うことで、リスクを背負いたくない。
* * *
ちょっとしたコツで無駄足を減らすことができるのです。確かに家を探すのは手間がかかります。でも別に内見をしたからといって、押し売りされることもありませんし、よい仲介業者と出会えれば、家を買うための心強いパートナーになるかもしれません。まずは気軽に一歩踏み出してみてはどうでしょうか。
(蜂谷智子)
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