社会

ユニリーバ・Lux「女らしさを捨てて働くべき?」の設問自体がセクハラ。性別二元論が蔓延する職場は働きにくい

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ふつうに働けばいいじゃん。

3つめの設問<働いているときのあなたの心の中を教えてください>への回答選択肢はこうだった。

・仕事は大変だけどやっぱり楽しい
・できる女性になるべく頑張りたい
・プライベートを楽しみに乗りきる
・「これは仕事」と割り切っちゃう

男性を対象にしたアンケートだったら、こういった選択肢になるだろうか? おそらく「家族のために頑張る」とか「昇進したい」とか「起業のための修行期間」といった選択肢も用意されるのではないだろうか。しかし上記の選択肢では、なぜか女性が一般的に「仕事vsプライベート」という構図を内面化していることになっており、かつ“お気楽”な調子で仕事に従事していることがイメージされる。家族のために働く女性も、昇進や起業を目標にする女性も、さほど仕事を大変ではないと感じている女性も(男性も)いるはずだが……。

ちなみに筆者は、特に大変でもなく楽しい仕事をしている。運よく自分に合った仕事を自分の裁量で出来ているからだ。家族も含め生活するための収入は必要だし(お金はどれだけあっても困らない)、時にはやりたくないこともやるが、さほど苦痛は覚えていない。女らしさを意識して働いてもいない。キラキラでもバリバリでもない8時間労働の会社員だ。だからLuxのアンケート調査に回答しなかった。当てはまる選択肢がないから、回答しようがない。自宅でもキラキラ要素はゼロだ(夫の帰宅は22時以降が大半。キラキラ輝くママのワンオペ時間割に対抗して「輝かない頑張らないママの時間割」公開)。

あと<働いているときの心の中>って、今目の前にある業務のこととか、少し先の会議のこととか、今日の夕飯何にしようとか、昨日イヤなことあったなあとか、いろいろだ。仕事とプライベートを天秤にかけるようなことをモヤモヤ考えながら作業できるものか? 要するに設問そのものがおかしい、やり直し!

そもそも過剰なワーク>ライフのバランスで働くことを“バリバリ活躍”することと同義だとみなし、それこそが“男の働き方”であって、女もそれに合わせなければ活躍は難しいとする労働観って、誰が得するのだろう。時間外労働にも喜んで取り組む体育会系(奴隷根性ともいう)労働者の恩恵を預かるのは、経営陣だけである。そんな働き方に合わせず、“女性らしさ”なども意識せず、適切な働き方を模索したいものだ。

(ヒポポ照子)

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