こんにちは! ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の川部紀子です。
2017年も半分が終わりました。前回は、日経平均株価が1年6カ月ぶりに2万円を超えたというニュースを受けて、「日経平均株価」、「TOPIX(トピックス)」、「上場」という株式関連の用語について解説をしました。
・日経平均が1年半ぶりに2万円台まで回復!……でも日経平均株価って何?
しかし「じゃあ株ってそもそもいったい何?」という方も多いのではないでしょうか。私も20代の時に疑問でした。今回は前回よりも基本の「株って何?」を解説したいと思います。
株を買うってどういうこと?
会社が、商品やサービスを世の中に売り出し、従業員にお給料を払い、頑張っていくためにはお金が必要です。その際、お金を調達するために「皆さん、お金を出してもらえませんか?」と広く「出資」を募ります。出資をするとは「資を出す」と書くように、会社にお金を貸してあげるのでなく、出してあげるということ。そして出資してくれた証として「株」を手に入れます(昔は株券という紙でしたが、今は電子化されています)。よく「株を買う」「株式投資をする」と聞くのは、この話なのですね。出資した人は「株主」、このように株を発行している会社を「株式会社」と言います。
さて、この会社がうまいこと儲けたとしましょう。それは誰のおかげかというと、商品・サービスを買ってくれたお客様のおかげでもあるし、一生懸命働いてくれた従業員のおかげでもあります。でも忘れちゃいけないのは、出資してくれた株主たちのことです。そこで会社は、この株主(=投資家)の皆さんにも「ありがとう」のお金を払います。これを「配当」といいます。
もちろん会社がうまくいかなかったら、配当はゼロ円ということもあります。どのくらいの配当がもらえるかは、会社の会計をまとめる「決算」の内容などで決まります。「今年は赤字だったので、株主さん、その分のお金をください!」ということはあり得ません。ですから、配当にマイナスはありません。
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