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「実家に帰りたくない」兵庫出身・総合病院院長の娘の自立と結婚観/上京女子・ケース3

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今年は、「苦しむ」と決めている

愛華の部屋に飾ってある色紙には「苦」という文字が飾られている。彼女は毎年年末になると小学校の同窓会に出席し、「今年の漢字」を色紙に書くという。2017年の漢字に「苦」を選んだ理由は「楽してるから、もっと苦しもうと思ったから」。「何事もやけど、とくに仕事については、もっとできるって思うねんよね。今年は何でも苦しんで、『苦しんだな』という充実感をもって終わりたいねん」

いつ故郷に帰る? 上京女子の今後

愛華はしばらくは地元に帰るつもりはいないという。

「いつかは帰るかもしれんけど、今は彼氏もこっちにおるし」

彼氏は1才年上の東京出身の整体師だ。お客として通っているうちに友達になり、友達期間を経たのち付き合うことになった。

現在の彼氏と付き合うまでは、好条件のお見合いの話も何度か受けてみたそうだが、ぴんとくる人はいなかった。彼氏の給料は安いらしく、もし結婚することになったら愛華の望んでいる「趣味程度に働く」は難しい。それでもやはり、お見合い相手と付き合うことは考えられなかったという。

「話がつまらない人との結婚は、懲役以上の苦しみって誰かが言ってたし」

「趣味程度に働きたい」とは言いながらも、自分の通訳・翻訳技術をストイックに磨き、自活能力がある愛華にとって、男性選びにおいての経済力の重要度は年々下がってきているようだ。

「もし今の彼氏と結婚するってなったら、親は絶対反対すると思うねん。うちの親、東洋医学嫌いやから、整体に保険適応されるのおかしいとか言ってたし」

「子供がほしい」と3年以内に結婚すると決め、将来的に「仕事は趣味程度にしたい」が、今の彼氏では叶わない。それでも彼氏と別れることはなく、なんとなく東京にいる。

上京女子の物語は、続く。

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