月間15億PVを誇るケータイ小説サイトを「廃れた」と言えるのか

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『恋空』以降のケータイ小説はどうなったか

 「ケータイ小説文化の定着」を示す材料のひとつになるかはわからないが、この10年で、ケータイ小説界における「定番ストーリー」のトレンドが大きく変わったことも記しておく。

 ケータイ小説といえば「女子高生が、レイプや不治の病などの不幸な目にあいまくる荒唐無稽な話」というイメージをみなさん持っておられるだろう。しかし実は今、この手のストーリーはケータイ小説界の主流とはいえなくなっている。ケータイ小説界の「あるある」は少しずつ変化し続け、まったく新たな、そして興味深い世界をつくりあげているのである。

 「今、ケータイ小説界で人気があるのはこういう話だよ」と人に話すと、みんな「前と全然違うじゃん!」と驚く。なのでみなさんにもぜひ紹介したいのだが、文字数が多くなってきたので一旦切り上げる。次号では、10年代ケータイ小説界における大きなトレンドのひとつだった、「暴走族と姫」ジャンルについて触れたい

1 出典
・魔法のiらんど http://maho.jp/mediaguide/
・スターツ出版株式会社公式サイト https://starts-pub.jp/business/novel 

2 20177月時点 http://hinaproject.co.jp/recruit/recruit.html「小説家になろう」公式サイト

3 出典 東洋経済オンライン https://adinfo.toyokeizai.net/digital/tko.php

4 「魔法のiらんど」は現在、株式会社KADOKAWA傘下。「野いちご」の運営母体は、雑誌「OZ magazine」などを発行しているスターツ出版株式会社。

5 『ケータイ小説的。再ヤンキー化時代の少女たち』(2008

小池みき
ライター・漫画家。1987年生まれ。大学卒業後、テレビ番組制作、金融会社勤務などを経て、2013年より書籍ライター・編集者としての活動を開始。『百合のリアル』(牧村朝子著/星海社)『残念な政治家を選ばない技術』(松田馨著/光文社)などを手がける。コミックエッセイストとしても活動しており、著書に『家族が片づけられない』(イースト・プレス)など。猫とうどんと特撮を愛する。
Twitter:monokirk

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