夫がだらしないのは妻のせい? 夫の成功は妻のおかげ? 内助の功という信仰

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男性にとっての結婚=癒し系お世話係ゲット?

 過去、夫が大黒柱として働き妻が専業主婦として家事労働をする場合は、男性側は「ケア労働をしてもらえる」、女性側には「衣食住を提供してもらえる」というのが結婚のメリットのひとつだっただろう。しかし冒頭で記したように、共働き世帯は激増し、ケア労働に従事しない女性と結婚しても男性側のメリットは薄く、同時に自活能力のある女性にとっても結婚のメリットは消えかかっている。

 メリットうんぬんでなく好き同士で結婚したにせよ、どんな理不尽も“愛情”で乗り切れるかといえば、過半数の人間はそんなふうには設計されていない。また、結婚が女性にとって「衣食住の提供」というセーフティネットとして機能すること自体が性差別に根ざしているが、それは別の機会に。

 夫婦に「かくあるべし」を求め、夫に仕事の成功を、妻に夫のサポートを、と役割を押し付けることのバカバカしさたるや。同時に、妻というものはケア労働をして当たり前、と考えられていると、それ(妻)を「持たない」男性がまるで、「自分は妻を持ちケアされる男性と比較して、不利である」かのように思いこんでしまう点もリスキーだ。

 女性が家庭内でのケア役割を強く求められれば、その女性は「ケアされる男性」同様のキャリアを積むことが困難になり、「仕事か家庭か」を選ばざるを得なくなる。健やかなるときも病めるときも、共に手を取り合い助け合うのは結構だが、それは最低限の自己管理が出来、相手を尊重出来る大人同士の話ではないだろうか。

 もちろん、妻は夫や子供のお世話係であるべし、という考える男女同士のマッチングはどうぞご自由に。ただし「それが正しい夫婦の姿」と決まってなどいないことは、声を大にして言いたい。

 

※一部誤字を修正しました(2017/08/10)

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