「日本人男性はNG」長崎出身バリキャリ帰国子女が肌で感じた“外国人男性との違い”/上京女子・ケース4

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Photo by 赵 醒 from Flickr

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今回で4回目を迎えた、地方から上京した女子の生態を追うルポ「上京女子」。連載を始めた当初から、私にはひとつの疑問があった。

地元から一度も出ずに満足している人がいる一方で、なぜ地元を離れて生活しようとする人がいるのだろう? 両者の違いは何なのだろう? もちろん個々に理由は違うだろうが、上京組には何か共通点があるのでは…と考えていた。

ひとつの仮定として、まず家庭環境が頭に浮かんだ。「家から出たい」という動機が上京を後押しすることもある。しかし私自身、上京しているものの、姉は同じ環境で育ったにも関わらず、一度も地元を離れることなく満足した生活を送っている。早速この仮説は成り立たない。

「それって、冒険DNAがあるかどうかじゃない?」

上京を「冒険」と表現したのは、今回の取材対象者・友梨佳だ。

今日の上京女子/友梨佳さん

今日の上京女子/友梨佳さん

今日の上京女子/  友梨佳(仮名) 28歳 外資系企業勤務

友梨佳いわく、人間は「冒険したい派」と「保守派」の2つに別れるという。今いる場所を離れ、新しいものに触れたい、学びたいという欲求がある人が上京組には多いのでは? という推測は説得力があるものだった。

彼女もそんな冒険DNAに溢れた女性のひとり。長崎の田舎に生まれた友梨佳は、高校を卒業すると同時に「広い世界を見たい」とロサンゼルスの大学に進むことを決意する。

「アメリカの大学に行くことに決めたのは、人生で最良の選択だったと思う」

友梨佳にとって、故郷の長崎は決して心の休まる場所ではなかったそう。幼い頃に経験した両親の離婚が今も心に影を落としており、長崎をイメージすると、心温まるどころか「寂しい、心細い」という思いが去来するほどだった。

そんな長崎を飛び出した友梨佳にとって、アメリカは自由で明るく、素晴らしい土地だった。大学卒業後は1年間アメリカで出版社に勤務した後、キャリアアップをもとめて大学院に進学、MBAを取得した。

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