全然微笑ましくない「男子は好きな子をいじめちゃう」説の迷惑

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好きなら何しても許すの?

 好意由来だからといって、失礼な言動を「私のことを好きだからなのね」とうれしく咀嚼できるものだろうか。女子は男子に好かれたいしモテたい人種で、脈アリやモテを得られるならば何言われても「キャッ、私のこと気にしてるぅ!」と舞い上がって許せちゃう? いやいや、交際相手や配偶者であっても、口臭はともかく、「好きだから」で化粧やファッションにダメ出しをされたら困惑ものだろう。

 また、悪意ゆえの「イジワル」はさすがに拒絶するものの、好意からくる「イジワル」ならば肯定するというのも解せない。こんな記事もあった。

最低の仕打ちだけど…なぜかキュンとする「男のイジワル行為」2

 こちらは女子がなぜかキュンとしちゃった「男子のイジワル」エピソードの紹介だ。ひとりめの女性・ナミさん(28歳)は、男33で海に行く計画を立てる際、仲良しの男友達に 「ナミは来なくていいよ!」と言われ、女友達も庇ってくれず、なんと本当に自分を除いた5人だけで海に行ってしまったという。数日後、来るなと言った男友達から「この間は悪かった。ちょっと飲もう」とLINEが入る。ナミさんが絶交するつもりで会いに行くと、彼の態度がどこか弱々しい。ナミさんが泥酔して海の件での怒りをぶつけると彼は、「いや、そのぉ。なんだ。俺……、ナミのことが好きなんだ」「本気なんだ。最初に見たときから好きだった。一目惚れってやつ。だから、ナミの水着姿を他の男に見せたくなかったんだよ! ごめん!」と、まさかの愛の告白。そして現在、ナミさんはその彼と交際して3年になるのだという。

 ふたりめのリサさん(34歳)は、かつてバーテンダーをしている彼と付き合っていたが、彼は「今の職業じゃ、君の両親に挨拶できない」と転職活動をするもののうまくいかず、ふたりの関係も険悪に。「オマエみたいな世間知らずのお嬢様、悲しみを知らないから、人の心の痛みがわからないんだ!」とも言われ、別れた。しかし実は、彼はリサさんのためを思って敢えて自分が嫌われるよう仕向けたと後にわかる。リサさんは総合商社の男性にアプローチされていて、それを知った彼は「自分と一緒になるより、その男と一緒になったほうがいい」と考えたらしい。彼の知人からその話を聞かされ、リサさんは「一番の優しさだった」と感動したという。

 <「ひどい男!」と思う行為の裏に隠されていた、男子ならではの密かな想い……。みなさんは、この不器用さに付き合ってあげられますか?>と締めくくられているのだが、“恋愛感情”や“優しさ”ゆえのひどい行為(暴言や仲間外れや八つ当たり)を、当事者が個人的に肯定するのはともかく、イイ話として広めるのはおかしいのではないだろうか。

 男女問わず誰でも恋愛において間違った行動、相手を傷つける言動をするものだが、「実は好きだったから」は免罪符にならない。「好き」から派生したものであっても、間違いは間違い、暴言は暴言だと認めたほうがいいのではないか。それに、「好意」も相手にとっては迷惑だったり、好意ゆえの行動が恐怖心を与えていたりすることもある。

 よく女性が男性に「察して」を求めるけれどそれは難しい(男は鈍感だからという理由が多い)、という記事も見かけるが、こうした「好きだからイジワル」系の行動で「察して」もらいたがっているのは男性側である。“ツンデレ”は二次元だけにしてもらいたいものだ。

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