日野皓正ビンタ報道に沸く「体罰容認論」。松本人志、和田アキ子、ヒロミ、三村マサカズ、井戸田潤のコメントと、垂れ流しのテレビメディア

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 タレントのヒロミは『アッコにおまかせ!』(TBS系)で「俺だったら(日野氏と)同じことしちゃうかな」「話し合えば止められたのか? と思った」と発言。和田アキ子も「小さい頃は先生に殴られていた」「音楽には全員のハーモニーが重要なときがある」と言ってやはり日野氏の行動を擁護している。

 さまぁ~ずの三村マサカズはツイッターにて「私はビンタ30発やられました」「私の思いは、こういうことをやると、大人は怒るんだなぁ。空気。その場の空気。でもね。トラウマには、なるからねー。そこからが大人への第一歩かなぁ」とツイート。主張内容が不明瞭だが、おそらく子供はビンタされることで、何をすると大人が怒るのかを気付いて、大人への第一歩を踏み出せるということなのだろう。トラウマにはなるからするべきではないとは言わず、トラウマになることで大人への第一歩を踏み出せるという主張をしているのが不思議でならない。

 スピードワゴンの井戸田潤は、『ノンストップ!』(フジテレビ系)で、「なかなかショッキングな映像」「久々に頑固なおじさまが出てこられた。ちょっと胸がスカッとする部分もあった」と言っている。司会のバナナマン・設楽統も「指導の一環で熱くなったからこそ、というのもある。一方で暴力はって言うのも…」と日野の思いを汲み取る発言。さらに井戸田は「体罰禁止という方向に時代は向かっていて、賛成と言うこともはばかる感じになっている」と、体罰そのものが悪なのかどうかを改めて議論する必要性すら唱えていた。念のために書いておくと、体罰は学校教育法の第十一条で明確に禁じられた行為だ。そして今回の騒動は、学校現場で起きたものではないので、明確には体罰ですらない。暴力行為だ。

 爆笑問題の太田光は『サンデージャポン』(TBS系)にて、タレントの西川史子「師弟関係ってそういうもの」や杉村太蔵「僕の息子にやったら、逆に感謝する」など、日野を擁護するゲスト陣に対し、次の言葉で反論。

「コミュニケーションをするのにビンタをしないといけないなら、大した音楽家じゃない。日野さんのことが気に入らなければビンタしてもいいの?」
「(杉村から「愛のムチはありえないのか」と問われ)うん」

 おそらく他にもいると思われるが、確認したかぎり明確に体罰を否定していたのは太田のみで、容認論を唱えるテレビ出演者は想像以上に多かった。

 ちなみに、世界的に活躍している日野を「大した音楽家じゃない」と発言した太田に対しての批判もネット上でみられる。「太田のことだからあえて挑発的なことをいったのだろう。炎上商法だ」という意見もあった。だが、これは日野の行動となんら関係のない言動であり、そもそも体罰よりも太田の振る舞いのほうが問題視されることに疑問を覚える。

 また気になるのが、この騒動を扱った後、笑いで締められるケースがみられたことだ。『サンジャポ』では、タレントの片岡鶴太郎が「トントントントン、ヒノの2トンというビンタでいいんじゃないですか」というジョークをかまし、松本は「日野さんも(ビンタを)2発(するん)じゃなくて、ドラムまでいけばよかった」という冗談を言っていた。情報バラエティ番組では常套手段だが、場の空気をかえるために、取り上げていた深刻な問題を茶化す冗談で締めくくるのは、その問題を真剣に考えていない証拠だとしか思えない。

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