姉妹の大事なものを奪わせたら右に出る者はなし！ 松下由樹という名脇役

『振り返れば奴がいる 特典付きBOXセット [VHS]』（フジテレビジョン）

　長く演技の仕事を続けている俳優はたくさんいますが、その中で34年も存在感を残している方はどれだけいるでしょうか？　松下さんは数十年に渡って、名脇役として主演を殺すことのない絶妙な存在感をアピールし続けてきました。時には看護師、時には主婦、刑事、愛人。職人女優と呼びたくなるほど松下さんは役によって、自分の色を変化させています。ドラマ業界に「困った時には松下由樹」の合言葉でもあるのでしょうか。

　そして、言い回しも独特で長台詞が多いと言われている脚本家・内館牧子作品が、松下さんほど似合う女優さんはいないと断言できます。

　中でも代表作は『想い出にかわるまで』（TBS系・1990年）です。松下さんは、今井美樹さん演じる姉の婚約者（石田純一）を奪う妹というなんともヘビーな役柄……。当時、松下さんは21歳。今井さんも169cmという高身長や大きな口が特徴的ですが、身長168cmの松下さんの脚の長さ、そして胸の大きさがとにかく目立っていたんです。

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