保守的に見えて革新派『過保護のカホコ』で好評の黒木瞳の並々ならぬ度胸

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 エキセントリックな人が集結している芸能界とはいえ、奇抜なことをすれば叩かれるのは、今昔変わらず。そんな世界で「誰もやっていないこと」に敢えてトライしていく姿はまさに開拓者そのものでした。

 私が黒木さんと聞いてまず思い出すのは、ドラマ『魔女の条件』(TBS系・1999年)で演じた、タッキーの母親役・黒澤鏡子。出産後にすぐ復帰したことも驚きましたが「あの黒木瞳が母親役!? って早すぎない?」というのが第一印象。ドラマ内では息子への過度な愛情が目立つ母親であり、我が子が担任の女教師と恋に落ちるという複雑な役柄を演じていました。母親役と言っても、男を取られて嫉妬に狂った女のような、サイコパスを思わせる演技だったんですよね。

 その後、黒木さんは数々の“母親役”を演じます。上記に挙げたドラマを起点とするならば、それまでの母親役は生活感溢れる「母ちゃん」と呼びたくなるようなキャラクターや、「お母様」と呼ばれる大映ドラマのようなありえない金持ち設定のマダムがほとんどでした。その「母ちゃん」と「お母さま」の間に立つような「ママ」と呼ばれる母親像を演じ始めたのが黒木さんです。

 約30年以上前の女優さんは、目が大きくて、濃いめのメイクで存在感をたっぷりと放つのが主流でした。そんな中でスレンダーな黒木さんは、爽やかな魅力で芸能界に君臨したのです。そんな黒木さんだからこそ「ママ」と呼ばれる母親役がガチっとハマるのだと思います。『過保護のカホコ』もそうですが、ある程度大きくなった子供から「ママ」と呼ばれるには、それなりに洗練された見た目が必要なのでしょう。

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