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木村拓哉、堺雅人、小雪、Hey!Say!JUMP、戸田恵梨香…『エンジン』がスターの宝庫と化した理由

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 キムタクがやたらかっこいいこととかは当たり前として、彼にはこの作品以前から「キムタクと共演する女優はブレイクする」という定説がありました。その説を立証するかのように、12年前に放送された本作品には今では考えられない、当時のスターの卵たちが出演しています。

 次郎が暮らすことになった児童養護施設『風の丘ホーム』の職員に堺雅人。入所児童には上野樹里、戸田恵梨香、夏帆。当時はジャニーズJr.だったHey!Say!JUMPの有岡大貴と中島裕翔の姿も。この後、近藤春菜のネタをきっかけに、まさかの中年ブレイクを果たす角野卓造もいましたね……。

 後に多くの出演者が主演クラスにまで人気上昇するパターンはなかなかレアです。ただやっぱり当時のスター・木村拓哉に共演者が触発された部分はあったんじゃないかと思うんですよね。昭和の映画スターでもない、アイドル兼俳優でどちらの側面も完成度が秀逸。いやもう、異常とも言いたいくらい凄まじい魅力が溢れているんです。

 それが彼の“人間力”ではないかと思うのがスナイパー小林予想。キムタクと共演ともなれば、キャスティングは必要以上の気遣いがあったかもしれません。でも、それだけでは説明しきれない、共演する側が彼に追いつきたいと思わせる何かが、俳優たちを触発したのではないでしょうか。さらには、その結果として、今日のエンタメ界があるのではないか、とまで勘ぐらせてくれるのです。

 そんなことを考えながら久々に『エンジン』を見返してみると天才が天才を呼ぶんだな、と一人納得。

 ストーリーの主軸は、一度はスターと呼ばれたレーサーがいかにして再起するのか、そして複雑な家庭事情を抱えた子供たちと心を通わせるのか。ここ一発、頑張りたい! と思った時のビタミン剤としてどうぞ。

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