
株式会社VAZ公式サイトより
今年8月、人気YouTuberのヒカルらによる、自身の価値を擬似株式として発行し取引することのできる「VALU」というサービスでの“インサイダー疑惑”が世間を騒がした。この問題はウェブメディアだけでなく、テレビなどマスメディアでも大々的に報じられたため、すでに周知のことだろう。ことの詳細は、各紙に譲る。ここではYouTuberの、性差別・民族差別的な動画の問題点を指摘したい。
YouTuberと一口にいっても、商品レビュー系、実験系、ゲーム実況系、食レポ系、検証系など、多種多様なジャンルがある。100万人を超える登録者もいれば、数十名程度の登録者しかいない小規模なチャンネルもある。
また一般には、10代から20代の若年層が主な視聴者層と考えられているが、実際にはより広範囲の層が好んでYouTuberの動画をみていると考えられる。大人向けの動画を作成するYouTuberもいるし、ビジネス関係の情報やニュース解説など行うYouTuberもいる。とはいえ、主要ターゲットは小学生~高校生あたりだろう。人気のあるYouTuberの動画は、明らかにターゲットは若年層であることを意識した作りになっている(例えば小学生、中学生に人気のゲームを紹介する、など)。動画の編集も凝ったものが増えていて、もはや「素人が好き勝手に楽しんで動画を撮っている」というレベルに留まっていない。