年金、いくらもらえる? 「ねんきん定期便」でわかる、あなたの年金事情

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ねんきん定期便に書かれている情報は?

 ねんきん定期便には、宛名の裏側に年金保険料をいくら納めたのか、13カ月分記載されています。会社で厚生年金保険に加入している場合は、国民年金のところは空欄でOK。厚生年金保険のところに、おおよそのお給料が千円単位で書いてあります。例えば「200」と書かれている場合、「自分のお給料は20万円くらいだから合っているな」というふうに確認しましょう。そのお給料に応じた保険料納付額が右端の欄に書かれています。この数字は、毎月のお給料から引かれている額とピッタリ合っていないとダメです。

 最近の状況の裏側には、これまでの加入期間が記載されています。学生やフリーター、個人事業主の時期のことは国民年金の欄に、会社員やパートで働き、天引きで年金保険料を払った時期のことは厚生年金保険の欄に、それぞれ出ています。この合計月数が、右端に書かれています。

 「何年何カ月」と書いてくれると分かりやすいのですが、すべて月で書かれているので見づらく感じると思います。ただ、これは今後も変わらないでしょう。合計支払い月数は、あなたが老後に年金を受け取れるかどうかを決める大切な指標ですから、おおよその目安をお伝えしましょう。もし右端の合計月数が60歳時点で120月ない場合、受け取れる年金は何もしなければゼロになります。480月が最終ゴールです。年金は原則20歳からなので、20歳から毎月支払っていた場合、30歳なら120月、40歳なら240月、50歳なら360月あるかどうかが目安になります。

いったいいくらもらえるのか?

 一番の問題は「結局老後にいくらもらえるの?」という点でしょう。

 合計支払い月数の下には、支給される年金額が年額で出ているのですが、これはあくまで今まで払ってきた月数で計算したもの。これからも払っていくわけですから、数字はどんどん変わっていきますのでご安心を。右側には今まで納めた保険料の累計が出ているので、いくら払っていくらもらえるかをザックリ計算してみるといいですね。「6年も年金をもらったら、納めた金額以上になるんだなぁ」などと考えて、支払いのモチベーションにしてみましょう。

 リアルな年金額の表示は、50歳までおあずけです。実は、ねんきん定期便は50歳未満と50歳以上で中身がガラッと変わります。50歳以降は支給見込額が出てくるので、いきなり現実的な内容になります。

 さて、不安になるような報道も多い日本の年金制度ですが、老後の生活を支える重要な軸になるのは間違いありません。最小限度のことは知っておきましょう。「ねんきん定期便」は自動的に届きます。せめて、この「ねんきん定期便」が届いた時くらいは、自分の年金に目を向けてみてほしいと思います。

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