つくづく、ソニータという女性は「あきらめ」という言葉が自身の辞書に存在しない人なんだなあ、と思います。ソニータがイランで通っていた児童保護施設は、もともと学校に通えなかった彼女があきらめずに探しつづけ、自分自身でたどり着いた場所なのだそう。
ソニータはいいます。
「すべてのメンバーが意見をいえる状況にないかぎり、社会は育たないし、よくなりません。『いいたいことならたくさんあるけど、怖いからなにもいえない』という友だちが私には大勢います。だけど何も言わないままでは、いろんな可能性が消えていきます。社会の50%が声を上げないままでは、社会が育ち、改善してゆくのは不可能です」
さらにこうも言っています。
「人権について勉強するのは大切です。女性が自分自身に人権があり、価値のある存在だと気づくことができるからです」
謙遜が美徳とされる日本ではありますが、もっと自分の価値を信じてもいいんです。女性でも自分の意見を言っていいし、いろんなことをあきらめなくてもいいんです。いえ、むしろそうするべきなのです。私たちにも、人権があるんですから。『ソニータ』は我々女性にそんな当たり前のことを教えてくれ、そして勇気を与えてくれる映画です。
(取材協力:ユナイテッドピープル代表 関根健次さん)
Infomation
映画『ソニータ』
2017年10月21日(土)より、UPLINK渋谷ほかにてロードショhttp://unitedpeople.jp/sonita/
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