「30歳までに結婚したかった」鹿児島出身女子が、1年で離婚後も東京に留まるワケ/上京女子・ケース6

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結婚生活の破たん。それでも東京に留まる理由

しかし、結婚生活は、たった一年で終わりを迎えてしまう。

原因は、多くの離婚と同様にひとつではないが、そのひとつに彼の借金問題があった。彼は有紀に内緒で借金を抱えていたのだが、彼は幸い高給取りだったので、すぐに返せる額ではあり、実際に半年もかからずに完済していた。けれど、『入籍前に大事なことを伝えられていなかった』というしこりはいつまでも残った。そういった信頼関係を揺るがす出来事の積み重ねにより、結婚生活は終わりを告げたのだった。

結婚生活が終わりを告げた後、一時は鹿児島に帰ることも考えたというが、最終的には2つの理由から東京に留まることを決めた。

ひとつ目の理由は趣味のダンス。有紀は東京に来てから、ハウスというダンスにハマっていて、週3日はダンスサークルに顔を出していた。ダンスを続けたい、それが東京に留まる大きな理由だった。

2つ目は、「まだまだ東京で見たいことがある」という好奇心だ。有紀は東京メトロが発行しているフリーペーパー『レッツエンジョイ東京』の発行を毎月楽しみにしている。

「フリーペーパーを見ながら、来月はこのイベントに行こう、あれを食べようって考えるのが好きなの(笑)。いつ地元に戻るかわからないから、今できることを精一杯楽しみたいんだよね。楽しみ尽くした後には、もしかしたら地元に帰りたいって思うかもしれないけど、それは今じゃない。今私の居場所は、鹿児島でも東京の家でもなく、『外』なんだって思う。とにかく、いろんな場所に行くのが好き」

先月里帰りしたという有紀。有紀の地元は1時間に電車が1本か2本しかこないような田舎だ。地元には2週間という長期に渡り帰省を予定していたため、出発前にマンションの横隣りと前の人たちに挨拶をしにいった。

「『2週間、家を空けるので何かあったらお願いします』って言いに行ったらさ、お隣の人が『じゃあ、何かあったら連絡しますね』って向こうから連絡先を教えてくれて」

一般的に「東京の人は冷たく、近所付き合いもあまりしない」というイメージはあるが、それは、もしかすると「東京の人はあまり近所付き合いしたがらないだろう」とお互い先読みして敬遠してしまっているだけなのかもしれない。

「お隣さんとは、それをきっかけに世間話とかするようになって、仲良くなっちゃった。東京の人が冷たいとは私は思わないな」

「人が好き」で「接客が好き」な有紀だからこそ、どこに行っても「人が好きな人」に出会えるのだろう。

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