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10月30日放送の『なかい君の学(まなぶ)スイッチ』(TBS系)に出演した元SMAPの中居正広(45)。「結婚」をテーマに繰り広げられるトークの中で「結婚を考えたことは1回もない」と自身の結婚観を語り、ネット上で一瞬話題になった。一瞬というのは、中居は過去何年にもわたって様々な番組で「結婚なんかしたくない」と発言したため、「また同じこと言ってる」とすぐ飽きられたためだろう。
まずサンドイッチマンの伊達みきお(43)が妻でフリーアナウンサーの熊谷麻衣子(47)について「この人と結婚するかもと思った。付き合ってくださいのタイミングで結婚してくださいって言った」と一目惚れからの即日プロポーズを語ると、中居は驚き「一回もないわ」とコメント。さらに「一回もないもん。この人と結婚するかなって思ったこと。一回もない」と、一目惚れどころか、結婚を考えたことすら一度もないと続ける。もちろん付き合っているときは相手のことを可愛いと思うことなどはあるが「それイコール、結婚はない。ずっと一緒にいるのが無理だから。本当に無理だね」とまた続けた。
神田沙也加(31)など他の出演者が既婚であるためか、中居の結婚観に対しては様々にツッコミが入ったのだが、そのうちヒロミ(52)から「何が嫌なの?」と聞かれ「一緒の部屋にいても、私のことはいなくていいと思っていいからって言うけど、『いや、いるし』と思って……」と返す場面も。
ネット上では賛否両論。「したくないならする必要ない 周りがとやかく言うことじゃない」という声や「一度もないのか…やばいなどこか感情が欠如してるのかな」など、結婚をしたいと考えないことに問題があるかのような声も見られる。結婚したい願望が内側から自然にわくことが“普通”で、そうならない人には人間として欠陥があると受け止める向きは少なからずある。結婚観など人それぞれ。自由で良いではないかと思うが、小町にも同じような男性からの相談が寄せられていた。
俺が一生独身でいる事で何か困るようなことがあるのか?
トピ主(29歳会社員男性)は独身一人暮らし。ある夜、会社の飲み会にて、トピ主を含めた独身男女でテーブル一卓を埋めていた。
「そういう人たちは大体は結婚観について話し合うと思います。同僚数人は交際相手がいて来年には結婚を考えているらしいのですが、私の場合はどうしても稼いだ金は貯蓄と趣味に全部使いたい考えです。
このご時世でせっかく昇給し、長年貯めた金は自身初の自家用車に使いたいと思います。スポーツタイプのクーペです。全部自腹なんだから好きな車を買うのは当たり前だと思います」
トピ主は独身を貫くつもりでいて、それを以前から飲み会で皆にも非婚主義を伝えていた。ところが、社長や上司はこう言う。
「入社当時から言ってたな、君はこの人を幸せにしたいとかないの?」
しかしトピ主は「自分にとって見返りもないし、ましてや慈善事業でもない自分の利益を得る民間企業で生業を営んでいるのに今更何を言っているのか? 結婚したって金にはならん。まして守りたいと思える奴に出会ったことがない」と考えている。
飲み会では、テーブルを囲んでいたほかの独身者も「いい女性を紹介しようか? 合コンとかどう?」「彼女いるといいもんだよ~」などと言いだし、トピ主はうんざりしてきた。そこで、自分の考えを正直にぶちまけたところ「おまえも結婚してみろよ!! 結婚してから言えよ!!」と皆にキレられてしまったのだという。
「一体何をそんなに怒っている? 俺が一生独身でいる事で何か困るようなことがあるのか?」
という相談だ。
トピ主レスはないがとても興味深いトピだ。結婚したいか、したくないか、それを決めるのはその人自身であり、誰もその選択について良し悪しのジャッジを下すことはできない。だが、このトピにも中居の発言に関するネット上の反応と同様にさまざまな意見が集まっている。
まずはそんな考え方をしているトピ主は結婚したら相手を不幸にするからしなくて結構! という意見。
「主さんが結婚なんてすると、妻になった女性が可哀想ですもん。配偶者を不幸にする人が結婚なんて…本当に考えないでね」
次には、結婚していないと“自分や家族の面倒を見てくれる人がいない”と脅す意見。
「だれも困らないよ、今はね。
今まで健康で何不自由なく生きてきたのかな。
だとしたら、ラッキーだったね。
そのうち、そのうちだよ、困るのは。
じわりじわりとやってくるよ。
でも、その時気付いても、ほぼ手遅れかも。
まず、重い病気になったとき、誰が貴方の面倒を見てくれるんだ? 老後もそうだ。
親や兄弟が健在のうちはいいだろう。
だれも頼る人がいないのも心細いぞ。
それとね、
その年齢だから出来る事って必ずあるんだ。
たとえば、恋愛。
20代の恋愛と50代の恋愛が同じであるはずがなかろう。
子育てもそうだ。
40代後半に子供が欲しくなっても、まぁ苦しいぞ。
成人し自立するまで、働かなければならない。
その時々、皆がやっている事は、とりあえず一通り経験しとくに限る。
それで、
老後はどうするんだ?
体も頭も確実に使えなくなる。
車も運転出来ないな。
そんなとき、貴方に残されたものってなんだ?
車は、何もしてくれないぞ。
老人が独り寂しく、日永(筆者註:日がな?)一日何して過ごす?」
トピ主含め、人がいつまでも健康なまま一人暮らしを営める状態で生きられるとは限らないことについては確かにそうだ。ただ、そんなものは余計なお世話だと筆者は思う。妻は看護や介護要員ではない。そのために結婚を勧められても、ヘルパーさんなど様々なサービスを駆使して解決すればよいのである。しかし政府は出来る限り社会福祉を利用させず「家族内で」解決させたい意向のようで、自ら納めた税金を子育て世帯や老人の社会福祉に使われたくない(じゃあ何に使えば納得なのだろう……)考えの人々もそれに同調し、“健全な”家族計画によって介護要員を確保しない人を無責任扱いする傾向にある。上記コメント主がそうとは言わないが。
そんなふうに「義務」や「責任」などという言葉を振りかざして、トピ主を責める輩もいた。
「既婚と独身の違いは、責任の重さだと思います。
既婚者は、生活を支える必要があるので、会社をそう簡単にはやめられなくなります。
おそらく、上司たちが言ってるのはそう言うことだと思います」
「トピ主さんが許されるのは少数だからなのです。
増えては困る存在。
結婚し産み育てる人が多数だからこそ
許されている存在なのです。
今あなたは、働いて納税することで貢献しています。
子持ち家庭は納税と次世代を育てるという貢献をしています。
そして年を取ると、あなたは次世代を産み育てる
貢献をしていないのにもかかわらず
他の人たちがしてきたことのその恩恵を受けていくのです」
タダ乗り、フリーライダー批判である。
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