
twitter japanアカウントより
今月7日に、日本第一党の党首・桜井誠氏のツイッターアカウントが凍結された。桜井氏は市民団体「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の元会長であり、右派の政治活動家として知られている人物だ。
桜井氏がこれまで、ヘイトスピーチにあたるツイートを繰り返してきたことは周知のことだろう。今年9月には、桜井氏がネット上で行った民族差別発言で精神的苦痛を受けたとして損害賠償を求める裁判の判決がくだされ、在特会側に77万円の支払いが命令されたという事件もあった。
ツイッター社の日本法人は今年9月、差別的なツイートを放置しているとして市民グループから抗議を受けていた。この抗議が行われる2日前、「最近、日本対応チームを拡充し、早急な問題解決に向け動いています」とツイートしたツイッター社の今後の対応が期待されていた。
・水原希子出演プレミアム・モルツCMへのヘイトは4カ月前から行われていた。私たちが批判の声を挙げることに意味がある。
その後、著述家の菅野完氏のツイッターアカウントに永久凍結処分がくだされる。民族差別的なツイートを繰り返すアカウントよりも先に、菅野氏が凍結処分をされるというツイッター社の対応を問題視する声も多くあった。
・利用者の不信感を煽るTwitter社の「ルール適用」。永久凍結された菅野完アカウントと放置された差別的表現
現在、ツイッターでは「凍結祭り」と評されるほど多くのツイッターアカウントが凍結されている。そのきっかけとされているのが、神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が発見された事件だ。
この事件では、犯人がツイッター上で「自殺募集」をかけているアカウントにコンタクトをとっていたことが判明している。こうした事態をツイッター社は重く受け止めたのか、ツイッタールールを更新。「写実的な暴力描写および成年向けに該当するコンテンツ」「暴力および身体的危害」内の「自殺や自傷行為」部分などにおいて、違反となることやTwitterが行うことを明確にした。
現在起きている凍結祭りは、新しいルールによるところが大きいのではないか、と考えられている。