妊娠・出産する女性は“頭がおかしい”?
長谷川は「日本を殺したいならジワジワ殺せばいい」「全ての元凶が少子化。その脱出ヒントは山尾志桜里である」というテロップを表示し、こう述べる(以下、要約。太字強調は筆者による)。
「子どもを産んだら15年間はキャリアを全部潰される。あんなに重たいものをお腹に詰め込んで10カ月。そのあとは2時間おきに夜泣きで起こされておっぱい。なんとか育てて、じゃあ二人目作りましょう。二人子どもがいたら、社会復帰なんて出来ない。3人いたら100%無理。さよならキャリア。旦那の稼ぎに頼るしかなくなる。出産って命がかかっている。冷静で、正常で、頭がちゃんと働けば妊娠なんてリスク以外ない」
「女が完全にトチ狂って、本能に支配されきって、完全にくるくるパーにならないと、子どもを産もうなんて思わない。ここを認めないとダメなんです」
「考えてほしい。あのおばちゃん(山尾志桜里のこと)。完璧に頭狂ってるよね。顧問にしましたよ(山尾は不倫疑惑のあった弁護士を政策顧問にした)。まじか。要はセックスしたくてしょうがないんだってわかるじゃないですか。したくてしょうがないのよ、山尾志桜里さんって。東大卒であっても、ここまで完全に頭がクルクルパーになって、世間からどう思われようが何も関係ないってところまでおかしくなりきらないと出産なんてしないんですって。これは悪口で言ってるんじゃなくて、ものすごく大事なことなんです」
長谷川の主張をまとめると「冷静であれば、女性はリスクの高い妊娠・出産を避けて生きる」ということだ。裏を返せば、日本で妊娠・出産をする女性は、冷静ではなく、頭がおかしいということだろう。
また例に出している山尾志桜里の件は、まず不倫が事実であるかどうかは不明なままだ。少なくとも山尾、弁護士ともにその疑惑を否定している。さらに、長谷川にかぎらず、山尾が疑惑の相手とされた弁護士を政策顧問したことについて、「厚顔無恥」「女らしいやり口」などと批判する人間は数多いが、山尾は「(弁護士と)憲法や安全保障問題で政策の方向性が一致している」ことを理由に政策顧問に指名したとしており、それ以上でも以下でもない。あくまで疑惑でしかない不倫と結びつけて批判することは邪推の域を出ないものだ。
長谷川に至っては、こうした疑惑を事実とした上で、「完全に頭がクルクルパー」「要はセックスしたくてしょうがない」とまで述べている。過去に「8割がたの女ってのは、私はほとんど『ハエ』と変わらんと思っています。などと言うと怒られるので、『一部の男性に群がる習性が強い』とでも言っておきましょう」とブログに書いていることからも推測されるが、長谷川は非常に堅固なミソジニーな持ち主のようだ。