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長谷川豊「頭がおかしくないと出産しない」「女性を延々ほったらかしにしている男は全員死刑」発言は何から何まで間違っている

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女性も男性も途上国もとことんバカにする長谷川豊

 問題発言はこれにとどまらない。「女が完全にトチ狂って、本能に支配されきって、完全にくるくるパーにならないと、子どもを産もうなんて思わない」と述べる長谷川は、「女が完全にトチ狂う」ような男がいないことが問題だと、言い始める。

「何回もブログで書いている通り、少子化対策をしたいのであれば、まず女性が発情するようないい男を作らないといけない。日本男児の倫理観であったり、教育を直さないといけない」

いまの日本男児は狂っている。僕は24歳の時に結婚したが、20歳を超えて女性と付き合うんだったら、結婚しないといけないと思っていた。責任を持って命をかけて守るのは日本の男として当たり前だという教育を受けてきた。最近の若い子は、女性や子供のことを死んでも守るなんて覚悟はない。ヤれればすぐ浮気」

30歳なのに、56年付き合っている女性のことを延々ほったらかしにしている男とか、全員死刑だよ、そんなやつ。殺せ、そんな奴ら。僕は本当に、そういう連中って生きてる価値がないって思っているんです。付き合っている女性がどんだけ不安だと思います? 56年付き合っているのに、プロポーズひとつしてくれないんですよ。なんのためにちんちんつけてるんだ。殺せ、そんな連中」

「君のことを死んでも守るって言ってくれるから、『そこまで言うならあなたの子どもを命をかけて産んでやろう』って気になるかもしれないですけど、ことありゃ浮気するようなやつの子どもなんて産む? 産まないですよ。冷静になりますよ」

 妊娠は身体的にも社会的にもリスクが高い。冷静に考えればそんなことできない。「命をかけてこの人の子どもを産んでやろう」と女性を「完全にトチ狂」わせられるような男が日本にいなくなった。長年付き合っている女性にプロポーズもしないような男は、全員殺してしまえばいい――。

 長谷川は「透析患者を殺せ発言」騒動を振り返ったとき、「ブログのPV数にとらわれ、過激な表現になってしまった」といった反省を述べていた。その反省が生かされているのであれば、こうした表現はしないだろう。あるいは、こうした表現に問題がないと考えているのかもしれない。

 そもそも、妊娠・出産後のキャリアについては、出産・育児に伴う様々な問題が解決できるよう社会制度が充実していれば、リスクは軽減させることができる。男性が「命をかけて相手・子どもを守る」と覚悟する必要もなければ、女性がそんな男性に「トチ狂う」必要もない。そんな覚悟がなければ、結婚も妊娠・出産もできない社会のほうがよっぽどトチ狂っている。

 女性が妊娠・出産することと、発情することも全く別の問題だ。長谷川は「女性は子どもを産みたい」と思っていように見受けられるが、妊娠・出産したいと思わない女性も当然いるし、結婚したいと思っていない人もいる。「プロポーズひとつしてくれない」と結婚について女性が受け身の姿勢であることを前提にしているのもおかしい。ちんちんも、女性のために命をかけるためについているわけじゃない。ただついているだけにすぎない。

 なお長谷川は「女性に対して教育が行き届いていないような、女性の知的レベルというか、教育レベルが低い国であればあるほど、めちゃめちゃ子どもが多い。そういう国々はバンバン子どもを産みます。そりゃそうですよね、計算できないから」と、途上国を侮蔑する発言も番組内で繰り出していた。

 長谷川豊は何から何までとことん間違っている。

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