「同性パートナーの宮中晩餐会出席に反対」する日本の“伝統”と、同性愛を公表する世界中の政治家たち

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竹下亘公式サイトより

 自民党の竹下亘総務会長が、岐阜県で開かれた自民党支部パーティーの講演の際に、「(宮中晩餐会に招く国賓の)パートナーが同性だった場合、出席は反対。日本の伝統に合わない」といった主旨の発言をしたことが話題になっている(「宮中晩餐会の同性パートナー出席、反対」自民・竹下)。

 産経新聞の報道によれば、竹下氏はまず、フランスのオランド前大統領が宮中晩餐会に参加した際、事実婚関係にあったパートナーが天皇、皇后両陛下と並んで座ることへの対応について、宮内庁が悩んだことを言及。その上で、先述の発言をし、「日本国として近い将来、必ず突きつけられる課題になる」としたとある(国賓のパートナーが同性なら……竹下亘氏の発言要旨「日本国の伝統には合わない」)。

 宮中晩餐会は、世界各国の大臣・大統領・国王やノーベル賞受賞者、経済界の重鎮など数多くの人間が国賓として招かれる国事行為だ。日本国憲法第三条で国事行為は「内閣の助言と承認が必要」で「内閣がその責任を負う」とある。

 竹下氏の発言は、事実婚カップルや同性愛者への差別であるだけでなく、外交・政治としても問題がある。

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