『コウノドリ』の綾野剛は悪人顔なのに天使に見える

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『コウノドリ』Instagramより

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 今回は毎週金曜2200放送『コウノドリ』(TBS系列)に主演する綾野剛さんについて。ドラマは産婦人科の現場における“出産の現実”をテーマにした、正直、毎回重いストーリー。出産経験の有無に関わらず、女性であれば胸打たれる辛い内容の連続なのに平均視聴率は11.9%と好調です。

 2015年の第一期放送から2年。出演者のほとんどが主演クラスの人気者に成長して戻ってきたことも魅力のひとつ。そして、そのキャストを束ねる立場であり、後光が差しているかのような優しげな演技を魅せるのが綾野剛さん。このドラマで彼が示す、大きな愛情とは……?

舞台は聖ペルソナ総合医療センターの産婦人科と新生児科。産婦人科医の鴻鳥サクラ(綾野)は、産婦人科チームのリーダーであり、『BABY』という名義で天才ピアニストの顔も持つ。四宮春樹(星野源)や助産師の小松留実子(吉田羊)、新生児科医師の白川領(坂口健太郎)などの同僚に囲まれて、日々、命の誕生というドラマに向かい合う”

 第一期のスタート時、キャスティングを聞いて最初に思ったのが「綾野剛が産婦人科医……?」ということ。綾野さんといえば、ドラマ『最高の離婚』(フジテレビ系・2013年)での不倫ダメ夫役や、映画『新宿スワン』(2015年)のスカウトマン役のインパクトが強すぎました。爬虫類系の切れ長の目が印象的だからでしょうか。彼には個人的に“女に光熱費を払わせていそうなヒモ男”のイメージがあるのです。そして、それこそが「綾野剛の醍醐味」だと。

 ただドラマは私の不安予想をよそに好調そのもので、第二期では鴻鳥先生から溢れ出る慈愛心はパワーアップ。その瞳は子犬クラスの愛おしさまで発展しているではありませんか。第一期ではやや迷走していたBABYのふわくしゃヘアもまとまっています。

「赤ちゃんもこんなに頑張ってくれたお母さんに感謝しています。どう産んだかよりも、どう思って産もうとしたか。その思いはきっと赤ちゃんに伝わっています」(第4話より)

 “生まれてきたすべての赤ちゃんに「おめでとう」を言いたい”という鴻鳥先生は患者に対する真摯な対応も完璧。

「小松さん、頑張りすぎないで。頑張らない小松さんも好きです。抱え込まないで。みんな小松さんの味方ですから」(第7話より)

 同じ産婦人科に勤務する仲間たちの変化も見逃さず、つぶさに愛を持って接する。理想の上司ならぬ理想の人間像なのかもと思わせてしまう言動力。聖ペルソナ総合医療センターが本当にあったら通いたい。

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