連載

年末の街は、あなたのために輝いていない! 自分の「ボーナスポジション」を知ろう。

【この記事のキーワード】

平均でみても意味がない「ボーナス格差」

 今年の冬はどのくらいのボーナスが支払われたのでしょうか。

 日本経済団体連合会(経団連)が発表した、大手企業(東証一部上場、従業員500人以上の大手251社)の状況(妥結額)をみると、全体で平均916396が支払われていることがわかります。前年比1.19%減なのですが、これは夏のボーナスと給料そのもののアップがあったことが主な理由ですので、大手企業は概ね好調と言えるでしょう。

 次に、東京都が発表している中小企業も含めた調査の中間発表をみると(東京都内、民間労働組合の冬ボーナス妥結状況)全体の平均は752189。業種別でみると、最も高額なのは、教育・学習支援で1246583円、低いのは生活関連サービス・娯楽で、386330円でした。業種ごとに大きな差があることが大きな特徴です。

 また、個人的にはとても重要だと感じたデータが、大阪府の中小企業を対象とした調査(大阪シティ信用金庫)です。この調査によれば、大阪府の中小企業でボーナスを「支給する」と回答した企業が57.7%とのこと。つまり、4割超の企業でボーナスがないということになります。

 ここまでのデータを見てわかるのは、「ボーナス格差」ではないでしょうか。非常に高額なボーナスを貰っている人とボーナスがまったくない人が存在します。もはや、平均でボーナスをみることの意味がないよう気がしてきます。実際、読者の皆さんのなかにも「ボーナスなんてもらえない」という方もいれば、「こんなにたくさんもらえない」という人もいるでしょうし、「だいたい同じくらいの額かな」という人もいると思います。

 ボーナスは、お金の稼ぎ方、扱い方、使い方、貯め方、増やし方の5つのポイントで非常に大きな影響を与えます。ボーナス格差がある中では、この5つのポイントも当然、人それぞれ内容が変わっていくでしょう。そこで注意してほしいのが自分の「ボーナスポジション」を知り、ポジションにあった行動を取ること、です。

ボーナスポジションごとの注意点

 高額のボーナスを受け取っているあなたは、そのことをしっかり自覚してください。ボーナスを使わずに貯めることも大切ですが、消費や投資という方法で経済を積極的にまわすことに参加する力のある人です。ぜひ、前向きにお金を「使うこと」や正しく「増やす」ことも検討していただきたいと思います。

 ボーナスが支給されない、または金額が少ない層にとって年末年始は特に注意が必要な季節です。この時期、モノの売り手側にとっては大チャンス。ボーナス商戦、お歳暮商戦、クリスマス商戦、年末年始商戦という言葉もあるほどです。お店や飲食店、街中がキラキラ輝き、テレビや雑誌、ネットショッピングのサイトも魅力的な商品を、手を変え品を変えてあなたに迫ってきます。でも、そのキラキラは、残念ながら自分に向いたものではないと思ってください。大きな勘違いをして浮足立ってしまわないように、身の丈に合ったお金の使い方を意識しましょう。ボーナスをもらった翌月には、次のボーナスが手に入るまで首が回らない……という事態に陥らないように気を付けてください。

 日本経済新聞社から、ボーナスポジションをあらゆる角度から確認できるサイトも公表されました。年齢別のボーナスも調べることができるので、ボーナスを使ってしまう前にのぞいてみるのもおすすめです。

 では、懐具合が良い状態で新年を迎えられるように!

1 2

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。