広瀬すず『anone』が始末書地獄、ドタバタスケジュールの中で見えた素顔

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 今、思い返してみれば企画書もちょっと違和感あったかも。普通なら企画意図や内容はもちろん、キャスト名がどーんと大きく書かれ、その横にはアー写が貼られていて、役名やキャラクター設定、人物相関図、ストーリーなどがきちんと書かれていて、それをもとにプロデューサーが説明してくださって、ワイワイ話し合うんだけど。

 10月にいただいた時点ではすずちゃんと田中裕子さんの名前はあったけど、他のキャストの欄は真っ白で、役名もなくて、タイトルも未定、スタート日も主題歌情報もなーんもなし。ガラ~ンとした空欄が多くてあらら~な空気はあったのよね。

 あげくスタッフも「僕たちも11月中旬にならないと、どのキャストとも会えないんだよな」とのことで、決まっていたのはすずちゃんのポスター撮りの日付だけ。何もかもが後手後手に回っていた感じはしてたの。他のドラマは11月からクランクインする作品だってあったのに。制作じゃない日テレのスタッフは「タイトルだってなかなか決まらず、キャストの人選も難航続きで遅いとしか言いようがないよな。何してんだか」ってボヤく始末で、ドタバタ感は否めなかったのよね。

 でもね、そんな中、すずちゃんはひとり黙々と役作りをしていたそうなの。周りの大人たちのアタフタした喧騒をよそに、演じる“ハリカ”という女の子についてじっくり考え、悩んでいたんですって。19歳の主演女優、恐るべし! というか、誰より慌てず騒がず冷静で、本当に立派! びっくりしちゃったわよ。あの坂元さんだって、台本を何度も何度も書き直して試行錯誤していたというのに。

 そうそう、台本ってね。初めから「コレです、どーだぁ」とドヤって出してくることは少なくて、準備稿や改訂稿などがあって、ようやく本決まりとなる台本が仕上がってくるものなの。ベテラン作家さんだってプロデューサーや監督たち制作スタッフと喧々ガクガク、あーだこーだと話し合いながら何度も書き直すのが常。

 で、今回も坂元脚本が第一稿、第二稿、第三稿とあがってきて。新たなキャストが決まったことで、おのずと登場人物のキャラが多少変更したり。それにともなってすずちゃん演じるハリカのキャラも少しずつ変化していて、最初に読んだ準備稿と最終台本では「あれ?    やっぱりハリカの設定が若干、変わってる~」なんてことも実際に起こって、こちらも慌てて記事を書き直したりで、目が離せない展開だったのよね。

 その辺は、演じるすずちゃんが一番、戸惑ったんじゃないかしら? と思って心配だったから「大丈夫だった?」って聞いてみたのよ。そしたら「はい、平気でした。脚本を読むたびにキャラが進化していましたけど、それも楽しかったし」って、この若き女優は笑いながら答えたの。この大物感、シビレちゃったわよ。もうすずちゃんったら、凛々しいんだから。

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