連載

『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』『奪い愛、冬』2017年記憶に残るドラマはスピード感&緊迫感がすごかった!

【この記事のキーワード】
『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』『奪い愛、冬』2017年記憶に残るドラマはスピード感&緊迫感がすごかった!の画像1

左『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』公式サイトより/右『奪い愛、冬』公式Twitterより

 2017年のドラマがすべて終了しました。一年間ほぼすべての作品を視聴しましたが、際立っていたのは“女優の活躍”です。

 2016年の『逃げ恥』ブームを経て、今年はTBS系火曜22時放送枠の人気が定着しました。「次のドラマは何が始まるんだろう」と視聴者側の期待がゴンゴン高まる中での放送は演者側もプレッシャーがかかったはず……。それをすべて乗り越えたのが、個性豊かすぎる主演女優陣でした。

 『カルテット』は松たか子さん、『あなたのことはそれほど』では波留さん、『カンナさーん!』では渡辺直美さん、『監獄のお姫さま』では我らのキョンキョンこと小泉今日子さん。すべての作品が女優の底力を見せつけるかのようにSNSでの話題上昇キーワードや視聴率を奪取。主演は女優で、というテレビ局側の企画性もあるとは思います。渡辺さんを始め、青木さやかさん、友近さん、ハリセンボンの近藤春菜さんなど、近年は女芸人さんの演技が目立っているので、諸々のブームにうまく乗っかったのでは? という見解も。

 それから今年はドラマで空前の毒母ブームでした。『お母さん、娘をやめてもいいですか』(NHK総合)では斉藤由貴さん。娘役のすべてを手中におこうとする怪演が本当に怖かった。『過保護のカホコ』(日本テレビ系)では黒木瞳さんが明るいタイプの毒母に。そしてフィナーレを飾るかのように『明日の約束』(フジテレビ系)では、手塚理美さんと仲間由紀恵さんの子供への異常な感情で固執する母親に。一作品に2人も毒母が出てくるとはまさにブームそのもの。

 さまざまなタイプの毒母がラインナップしたものの、それぞれにトゥーマッチな印象を受けないのは、毒母そのものが現代社会にも当たり前のようにある問題だからなのか? それとも女優陣のリアリティーある演技に圧倒されたからなのか? ただ視聴していて単純に面白かったので、来年もまた迫力ある演技が楽しめたらこれ幸い。

 と、こうやって作品を並べてみると俳優の姿を薄くするほど女優さんたちの底力を見せつけられた一年間だったのです。

 個人的に印象に残ったのは翌日に目が腫れるほど泣いた『過保護のカホコ』(日本テレビ系)の第9話。三田佳子さん演じるばあばが亡くなる寸前、愛する孫のカホコに伝えた言葉です。

「どんなにつらくてもちゃんと寝て、ご飯を食べて、好きな人の手を離さないで」

 涙腺崩壊。家族のあり方や形態が問われることも多くなった昨今。結局、家族って形うんぬんではないんですよね。世間が忘れていた“大事なこと”がこのセリフにはすべて詰まっているように感じたのです。これも大女優の演技ゆえに実感できたもの。いまだに我が家のレコーダーに保存中です。

 そんなさまざまなブームが起きた2017年の連ドラ。ラストにエンタメライターのスナイパー小林が独自で選ぶ、2017年ドラマ・ベスト3を発表して参りましょう!

1 2 3

スナイパー小林/小林久乃

文筆家、編集者、エンタメ&テレビドラマ評(コラム)からの愛酒家。出版社2社で女性ファッション雑誌、情報誌の編集部員を経て、まんまとフリーランスに。ライターの先生や地方で講演と楽しいおしゃべり仕事もしてます。静岡県浜松市出身。アラフォーで正々堂々の独身を誇る…。

@hisano_k

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。