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あびる優や木下優樹菜の本音は許されない。『理想の母親像からの逸脱』から起こる、ママタレ炎上騒動

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「シッター頼めっ!」は呪いの呪文

  さて、前者の像にそぐわない行為をして3月に炎上したのはグラドル熊田曜子(35)。いまは二児の母となった熊田、子供達が日々、新しいことを吸収している姿に刺激を受け、自分も駅前留学NOVAに通い出したことをブログに綴ったところ、ネット上で「子供の成長に親がついて見守ろうなんて考えもしないゴミクズ」「子どもじゃなくてオカンが英会話通うのかよw」「育児放棄w」「ペットと同じ扱いだな」といった批判にさらされたのである。駅前留学の何が悪いのかと当時は驚いたが、“母”が自分のスキルアップのために“子供を預ける”ことが非とされた。ハイパー余計なお世話である。熊田が英語をマスターして仕事の幅を広げることは、結果的に経済面でも教育面でもプラスになるはずだが、それを良しとしないのだ。“母”はすべての時間を子供に捧げることが当たり前。スキルアップして仕事の幅を広げ収入アップを目指すよりは夫の稼ぎで細々暮らし、上を見ず、子供と24時間365日向き合えというのである。『女性が輝く国』の女性は子を産んだらスキルアップが許されない。海外逃亡したくなる炎上騒動だった。

 どんどん行こう。同月には、俳優・山本耕史(41)と2015年に電撃入籍し、昨年1218日、第一子出産を発表していた女優の堀北真希(29)が電撃引退を発表した。このとき「現在私は母になり、愛する家族と幸せな日々を送っています。これからも2人で力を合わせ、愛情いっぱいの家庭を築いていきたいと思います」というメッセージを発表し「いい引退の仕方だと思った! お母さん頑張って!」「凄くいいことだと思います!子育て頑張って!」「ママタレは見習ったら」「良い決断だと思う」「家庭を大切に!」など、称賛の声が相次いだ。わかりやすい。

  ところが一方、この発表前月に『バイキング』(フジテレビ系)で、「2年連続、子供の認可保育園への入園が叶わなかったこと」を語ったタレント・おかもとまり(28)に対し「もっと保育園を必要としてる人がいるから仕方ないよ」「融通が利くなら普段から夫や祖母に頼めよ」「芸能人はお金あるんだからさ、シッター頼めばいい」「別に需要も無いから芸能活動は辞めたらいいんじゃないかなあ」といった批判が集中した。女性芸能人が出産後に復帰するにあたり必ずあがるのが、この“シッターを頼め”という声と、“もっと保育園を必要としている人がいる”の声だ。金持ちは働かなくても夫の収入で生活できるんだからもっと“母”に徹しろ、自分が好きで仕事をやりたいんだったら高いシッターを頼め、という意見である。おかもとまりがそんなに稼いでいるようには見えないのでこの声には気の毒だ。なまじタレントとして活動したばかりに、稼ぎが多かろうと少なかろうとこの批判を浴びせられる。高島彩(38)、福田萌(32)、上戸彩(32)、大堀恵(34)らにもかつて、育休からの復帰の際に同じような声が上がった。もはやこの“シッター頼めっ!”の声は、女性芸能人の“呪いの呪文”と化している。誰しも必ずこれを言われる。気軽に言うな、である。

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