エンタメ

ベッキーは「禊のタイキック」という罰を受けなければならなかったのか。

【この記事のキーワード】
ベッキーは「禊のタイキック」という罰を受けなければならなかったのか。の画像1

ベッキー公式インスタグラムより

 2016年にゲスの極み乙女。の川谷絵音との不倫が報じられたベッキー。この報道をきっかけに、芸能人、議員など様々な立場の人間の不倫報道が週刊誌によって相次いだ。2017年の暮れ、一時休業から復帰をしたベッキーの不倫を咎める声はまだ鳴り止まないようだ。

 というのも、年末年始に放送された『ガキの使いやあらへんで』(日本テレビ系)の「笑ってはいけないアメリカンポリス」でベッキーが、不倫したことへの禊として罰を与えられるシーンがあったのだ。

 ベッキーは、タレントの横澤夏子が、20175月に女優の小日向しえとの離婚を発表したココリコの田中直樹に男性不信の女性を紹介するという形で登場した。インスタグラムで写真を撮るのが趣味という設定で、田中にいくつかの写真を披露するベッキー。それらに田中の私物や母親が写り込んでおり、田中は動揺をみせる。しかしそれだけにとどまらず、よく見ると、一枚一枚にアルファベットが記載されており、すべて並べると「TANAKA THAI KICK」という文章になっていて、田中はタイキックを受けてしまう。ここまでは毎年恒例のお馴染みのシーンだ。

 問題は、その後だ。田中がタイキックを受けた後、横澤が「これで復帰だと思っていませんか?」「モヤモヤしませんか?」とベッキーに問いかける。何のことかわからずにいるベッキーだが、展開が読めてきたのか次第に表情が強張っていく。これまで並べた写真のうち一枚をモニターに表示し、その中でベッキーが手に持っているマグカップをズームするとそこには「Becky THAI KICK」の文字が。

 「え、ちょっとまって!聞いてない!」とうろたえるベッキーの様子と共に「ベッキー禊のタイキック」というテロップが表示され、「やだやだ!」「私はもうスッキリしている」と嫌がるベッキーに容赦なくタイキックが炸裂する。「痛い、ヤバいこれ」と悶絶するベッキーの様子を、出演者が笑い、シーンは移り変わっていく。

 横澤のいう「復帰」とは、川谷との不倫報道後、しばらくメディアへの出演を控えていたベッキーが本格的にテレビに復帰することを意味している。また「禊のタイキック」とテロップに表示されているように、ベッキーがタイキックを受けることは、2016年の不倫報道に対する「罰」というニュアンスがあるのだろう。離婚した田中がタイキックを受ける際には「禊」等の言葉は使われていなかったので、番組側は「不倫したこと」そしてそれが「女性」であることに、意味を見出していたのかもしれない。

 2017年末にも新たな不倫報道がいくつか流れていたが、そもそも不倫や浮気も含めた恋愛関係はあくまで関係者の間での問題であって、第三者が口をはさむようなものではない。犯罪でもなければ、第三者が実害を被るようなものでもないはずだ。だから恋愛関係については、当事者間で解決できないものは、身近な人びとや、司法なり専門家、専門機関の力を借ればよいものであって、メディアやその報道に基づいた第三者による論評、是非、誹謗中傷は必要のないことのはずだ。

 すでにベッキーは川谷の元妻(当時は妻)に謝罪を伝え、また報道当初、会見の中でウソをついたことにも謝罪をしている(それ自体、必要だったのかも不明だ)。にもかかわらず、まるで「復帰」の条件かのように、不倫したことへの罰として、タイキックを行うというのは、あまりにも筋違いなのではないだろうか。

 テレビ業界の中では、プライベートに起きた問題やネガティブな報道を逆手にとってネタとして消化することが「美味しい」ことなのかもしれない。ベッキーにとってはそれがむしろテレビ復帰の足掛かりになる、というのもあるのだろう。だが近年、過剰なまでに報じられている不倫の扱われ方をみると、そもそもの部分で間違っているのではないか、という気がしてならない。
wezzy編集部)

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。