アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の有安杏果(22)が、1月21日をもってグループを卒業することを発表した。1月15日にグループ公式サイトおよび有安杏果のブログで、卒業のアナウンスがなされた。
有安杏果はオフィシャルブログで、『ファンの皆様へ』と題し、次のように心境を綴っている。
「ありがたい環境でやらせていただきましたが、
子役時代から22年間やってきた世界から一度距離を置いて、
普通の女の子の生活を送りたいという想いが強くなり、わがままを受け入れてもらいました。」
「これから私は何をするか
具体的には何も決まってません。
逆に何も予定のない日々を
人生で一度くらい過ごしてみたいなと思ってます。」
「まずは規則正しい生活をして
ゆっくりとした日々を過ごしたいと思います。
今までの22年間で出来なかった普通のことを、少しずついろいろやってみたいです。」
同日、ももいろクローバーZの5人が『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に生出演し、あらためて有安杏果の卒業を報告。有安は「ずっと前から考えていたので、やっと言えてスッキリしたっていうのが今の気持ちです」と話した。メンバーたちは昨年末に卒業を報告され知っていたという。
しかし発表から卒業日までわずか数日の短さは、この卒業が急遽決定してしまったような違和感も与える。何より、2016年からアーティストとしてソロ活動をスタートさせ、昨年10月にはほとんどの楽曲を有安自身が作詞・作曲したファーストソロアルバム『ココロノオト』もリリース。グループから離れるだけでなくソロとしてのアーティスト活動も停止し、事実上の芸能界引退となる展開は、昨年までの彼女の仕事の充実ぶりからは考えづらいものだった。
ただ確かに有安杏果は22年間、一度も“芸能人ではない、普通の女の子”だった時期がなかった。子役としてデビューし、EXPG でダンスを学びEXILEのバックダンサーを務めるなど多忙な幼少期を経てももいろクローバーに加入、8年間にわたりグループの一員として活動してきた。身長148cmと小柄ながら、EXPG仕込みのパワフルかつ技巧的なダンスと、力強いボーカルはアイドルファン以外にも高く評価され「小さな巨人」と呼ばれた。さらに並行して日本大学芸術学部写真学科に通い、昨春卒業。どこまでもパワフルだ。
そんな有安杏果だからこそ、表現者としていつかまた何らかの形で表舞台に戻ってくるような気がしてならない。彼女の卒業ライブは1月21日(日曜)、幕張メッセで開催される。