もちろん、そこそこ成功している2世タレントたちもいる。例えばIMALU(28)は賛否両輪あるものの、一応ひとりで食べていけるほどには活躍し、知名度も得た。桑田真澄(49)の息子・Matt(23)や、貴乃花親方(45)の息子・花田優一(22)のように、主にバラエティ番組で家族事情を語り一時的な需要に湧く2世もいる。しかし、坂口杏里(26)のようにトラブルメーカーとして悪目立ちしてしまう例も後を絶たず、高畑淳子(63)の息子・高畑裕太(24)、清水アキラ(63)の息子・清水良太郎(29)が事件を起こしたことは記憶に新しい。
他方、全く2世タレント感を思わせないほど芸能界で活躍中の者もいるのだから、一概に「2世タレントは……」と否定的な見方も出来ない。森山直太朗(41)、高橋真麻(36)、秋元梢(30)、安藤サクラ(31)、柄本佑(31)・柄本時生(28)兄弟、中村里砂(28)などが一例だ。さらに宇多田ヒカル(34)、松田龍平(34)、松田翔太(32)兄弟、杏(31)、ONE OK ROCKのTaka(29)などにいたっては、もはや親の影などまったくない。若い世代に聞けば、親よりもずっと知名度があるだろう。
2世タレントと一口に言っても親の知名度や実力には大きく差があり、親が才能の塊であるような超大物たちの場合は、子供たちも功績を残しているケースが多い。いずれにせよ、最終的には本人の実力がすべて。2世というアドバンテージはデビューという入り口地点では有効に左右するかもしれないが、実力がつかなければ鳴かず飛ばずで消えていくだけだ。
(ボンゾ)
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