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秋元優里、矢口真里、ベッキー なぜ「女の不倫」は許されないのか

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秋元優里

フジテレビ公式サイトより

 昨年1月、グラビアアイドル・青山真麻(33)とのアパホテルでの不倫を報じられ、同年9月に河中あい(32)との離婚を発表した俳優の袴田吉彦(44)。このアパ不倫後、袴田の露出が増加していると週刊女性PRIMEが報じた。たしかにこの騒動で俳優の仕事は途切れてはいないが、そのうえバラエティ番組での露出が増えているという。

 年末年始の特番を振り返ってみれば、12月31日放送『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』(日本テレビ系)「絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時」に“不倫仮面”として登場、1月3日放送『ナカイの窓新春拡大SP』(同)でも覆面をかぶり出演。後者ではクイズふうに「去年いろいろありまして」「週刊誌に書かれまして」「去年の秋に離婚しました」など自分についてのヒントを出し続けた。最終的に自ら「アパ」と最大のヒントを出したところで司会の中居正広(45)も「アパ俳優? 袴田君!」と覆面の相手が袴田であると当てた。こうしたバラエティでの活動を元妻・河中もブログで「バラエティーに出て良い方向にいくのであれば私も大賛成です。振り切ってて、逆に私も笑ってしまえるということはもう過去のことといいますか私たちの中でも1年経ち、あんな事あったね。って笑えるレベルになってきているのかなぁと思っています」と理解を示し、エールを送った。確かに“アパ不倫”は当事者でも笑ってしまうバカバカしさがある。

 道ならぬ恋である不倫に走る人は有名無名を問わず古今東西たくさんおり、不倫は我々の日常の中にある。ただし著名人は週刊誌などに大きく報道され、仕事にも影響が出てしまうなど夫婦の問題で済まされないことはご存知の通りだ。こうした現状において、不倫を大きく報じられた有名人の復活の時期禊の期間の長さが、男性有名人と女性有名人とで全く異なることへの違和感が、膨らんできた。

 その代表格がベッキー(33)だろう。川谷絵音(29)との不倫が報じられたのは20161月。だが2年経った現在でも、不倫報道前のようにバラエティで大活躍とはいかない。大幅に仕事内容を制限された状態が続いている。それどころか前述の特番「絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時」にベッキーが出演した際は、ベッキー禊のタイキックというテロップが表示される中、女性ボクサーから強烈な蹴りを腰に入れられ、物議を醸した。こうしたバラエティに出演して“イジッてもらえる”だけでも本人にとってはありがたいのだろうが、それをありがたく感じるくらい干され続けているということだ。しかも、もはや2年も経ったというのに未だにとしてタイキックをくらわされるベッキー。彼女のは果たしていつ終わるのだろうか。この先もずっと続くのか。アパ不倫の袴田とは対照的である。

 2013年に自宅に不倫相手を招き入れていたところを元夫・中村昌也(29)に目撃されたという最悪な不倫のバレ方をした矢口真里(34)も未だに“禊”が済んでいないのか、以前のようなバラエティ番組での活躍はない。2016年にはカップヌードルのCMに出演したが、谷口による「二兎を追う者は一兎をも得ず」というセリフなど、この不倫騒動を想起させる内容になっていた。これが原因かは明らかになっていないが、CMは視聴者からの抗議を受け、1週間で放送中止となった。アパ不倫の袴田は1年も経たずバラエティ番組でネタにしたが、矢口は3年経っても視聴者から受け入れられない。矢口もベッキーも、活動の主戦場を地上波テレビや広告ではなく、ネットTVに移しつつあるようだ。

 また、斉藤由貴(51)、藤吉久美子(56)など熟年女性の不倫も昨年は報道された。ともに謝罪会見を開き、斉藤は出演予定だった大河ドラマを降板している。

 かたや袴田以上に、不倫が仕事に何の悪影響も及ぼさない男性たちは多い。むしろ袴田は、ワイドショーで話題にされるなど影響を受けた方だ。女性がやると大炎上だが、男性がやると“不倫ごとき”とあっさり一蹴される感がある。代表的なのがフリーアナウンサーの宮根誠司(54)で、愛人と隠し子の存在が報じられてもどこ吹く風だった。さらに昨年11月にも「週刊文春」(文藝春秋)で宮根の隠し子の母、つまりかつての不倫相手が宮根の卑劣さを告発したが、宮根は自身が司会を務める『ミヤネ屋』(日本テレビ系)でもちろんこれをスルーしている。

 雨上がり決死隊・宮迫博之(47)も昨年8月に「週刊文春」に、モデル小山ひかる(26)と、30代の美容系ライター2人との二股不倫疑惑が報じられた。記者から身の潔白を尋ねられて「オフホワイト」と回答したが、その後も特に出演見合わせ等はない。千鳥の大悟(37)は昨年4月、ダンサーとの不倫を報じられた。一昨年12月にも金髪美女との不倫を報じられており、立て続けの報道に妻から「早ぇ~」と呆れられたことを番組内で明かしている。大悟も特にこれといったペナルティはなく、継続してお茶の間に笑いをお届けしている。千鳥はノブも不倫報道があった。

 不倫が決定打で芸能界から消えた男性有名人を探す方が難しいほどである。とにかく明るい安村(35)ぐらいか。一方、女性有名人らも、不倫からの略奪婚だった樋口可南子(59)、田中裕子(62)、うつみ宮土理(74)などはそれをほじくり返されることなく一線級の活躍をしてきたが、いずれも何十年も前のこと。今は、もはやこうした不倫略奪婚も許されない時代となったようだ。いつしか女性の不倫は許容できぬものとなり、未だ男性の不倫は男の甲斐性といわんばかりの受け止められ方をしている。

 今月10日発売「週刊文春」が報じたフジテレビの秋元優里アナウンサー(34)のW不倫疑惑を受け、秋元アナは当面の間番組出演を見合わせる措置が取られた。20128月に同局の生田竜聖アナ(29)と結婚、翌年7月に長女を出産したが、現在は離婚協議中。そんな中、秋元アナと同局の妻子ある40代プロデューサーが箱根の温泉施設に滞在したこと、ワンボックスカーに乗った2人が横浜市内の竹林の小屋に駐車していたことなどが報じられている。秋元アナのはいつ終わるのか。

 男も厳しく罰せよ、と言いたいわけではない。男たちの不倫がスルー可能なら、女たちの不倫もスルー上等ではないだろうか。ゴシップとしてネタを楽しむぶんにはいいが、粛清はやりすぎだろう。たとえその配偶者がどれだけ傷つき苦悩したとしても、無関係な他人が“不倫ごとき”で罰を与えること自体が馬鹿げている。

(鼻咲ゆうみ)

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