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セクハラを受けた未成年アイドルが運営を告発 賃金未払いも常習で解散

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水戸ご当地アイドル(仮)のTwitterより

 水戸市を拠点に活動していたアイドルグループ「水戸ご当地アイドル(仮)」が、1月14日に解散を発表した。このグループは、元メンバーの女性(18)が運営スタッフからセクハラ被害を受けていたと訴え、昨年末から事実上の活動停止状態だった。

 元メンバーの女性・うめさんは昨年12月にグループを卒業する予定だったが、予定を前倒しして11月にグループを脱退した。その際、脱退した理由について、運営側に「飲酒の強要、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント」をされたこと、また「賃金未払い、脱税の疑い」があったからだとTwitterで訴えた。

 うめさんは17歳だった2016年11月、翌日にイベントを控え、水戸市内で宿泊した深夜、男性スタッフに呼び出され、バーで酒を注文されたという。うめさんは「断ったが、ホテルを取ってもらった負い目もあって飲んだ」そうだ。ほか、イベント時に過呼吸で倒れた際、担いだ男性スタッフに胸を触られ、後日「柔らかかった」などと言われたという。

 脱退時、うめさんは新たなTwitterアカウントを開設し、「(運営と)話し合いは何度も行なってきました。しかしなから、私の所属していたグループの運営は、一度決めた事も、翌日には全て白紙になります」「様々な違法行為や、そういう行為に耐えられなくなり、卒業を決意しました」とグループを離れた理由を改めて説明している。

 当の「水戸ご当地アイドル(仮)」の運営側はうめさん脱退時、Twitterで「私が冗談で発言した言葉、厳しく言ってしまった事がメンバーにとっては、セクハラやパワハラと捉えられ、心を大きく傷つけてしまいました」と謝罪するコメントを発表していた。

 12月末には、「うめ側が提示した金額を全額、振り込ませていただきました」と報告しており、事実上、賃金の未払いを認めた。だが、飲酒強要については、「嫌がるうめに無理矢理、飲酒を強要したわけではない」とし、店側から「飲酒を強要する様子は見られなかった」という証言も得ていると釈明。マスコミの取材に対しても「飲み物は彼女自身が決めた。強要していない」と否定していた。ただ、セクハラについては「胸を触ってしまったかもしれないと言った。セクハラと主張されても仕方ない部分もある」とコメントしている。

 うめさんの新しいアカウントには、同じくグループを去った元メンバーの証言が届いている。それらを見る限り、運営側は以前から所属アイドルに対し賃金を支払っていなかったようだ。「最悪な運営」「運営さんが異常」という文言も確認できる。うめさんも「(運営は)話し合いをして解決できない相手」と証言している。うめさんらは、運営側のせいで、望むようなアイドル活動が出来なかったと認識しているようだ。

 運営スタッフからセクハラ・パワハラの被害を受けるアイドルは、主にローカル(地下)で活動するアイドルグループで頻発している。2016年に解散した「NiNi’s」も、遠征中の車内で睡眠するメンバーにわいせつな行為をはたらき、メンバーが警察に通報、のちに解散を決めた。“最強の地下アイドル”を謳う「仮面女子」も元メンバーと現役メンバーが週刊誌に枕営業を強要されたと告発し、大きな話題となった(事務所側は報道の内容を否定している)。

 運営スタッフは本来であれば、アイドルの活動をサポートするはずの存在だ。その場の権力構造からして、運営側からセクハラなどを受けた場合、アイドルが毅然と断ることは難しい。被害を表沙汰にした際はグループを脱退するか、解散するか、いずれにせよ当事者にとっては大問題で袋小路だ。泣き寝入りしたアイドルもいるだろう。

 イヤなら断ればいい、イヤなら辞めればいいという話ではなくて、被害を受けた時点でもう相当に不利であり、どれを選んでもつらい選択肢ばかりになる。「イヤだから」だけでなく、袋小路に追い詰められてしまうからセクハラ・パワハラはタチが悪いのだ。少なくとも運営側に、その自覚は持ってもらいたい。

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