
『5時に夢中!』公式サイトより
今月15日に放送された『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、「男性には『言い寄る権利』がある」と主張する声明に寄せられた批判の一部に対して、署名人のひとりである女優のカトリーヌ・ドヌーヴが「性暴力被害者」に向けて謝罪したことを取り上げた。番組レギュラー出演者のタレントのマツコ・デラックスが「こんなことでわざわざ謝罪してほしくなかった」とコメントした。
wezzyでも既報の通り、カトリーヌ・ドヌーヴは今月9日のル・モンド紙に、行き過ぎた#metoo運動は性の自由を脅かすものであり、「男性には女性に言い寄る権利がある」と主張する書簡の署名人として名を連ねていた。その後この書簡にはフランス国内外から批判が殺到し、ドヌーヴは14日、主張の撤回はしないが性暴力被害者には謝罪するという新たな書簡を「リベラシオン」に掲載していた。
このニュースについて司会のふかわりょうからコメントを求められたマツコは、以下の発言をしている(一部要約の上で全文を起こす)。
マツコ「カトリーヌ・ドヌーヴが生きてきた環境ってさ、めちゃくちゃオシャレな中で生きてきたわけじゃない? セルジュ・ゲンズブールとかから口説かれてきたわけじゃん。例えば日本だったら森繁(久彌)さんって有名じゃない。女優さんに『一発やらせろよ』ってお尻触るとか。
『オシャレなセクハラ』って言ったら変だけど、そういう気の利いた社会を見てきている人と、実際に被害に遭った人は別として、フェミニストの方も言ってるって話じゃない? セクハラをいままで受けたこともない、想像だけでセクハラを語っている超ブスなフェミニストと、カトリーヌ・ドヌーヴの乖離っていったらとんでもないものがあるわけですよ。 そこをみんなの合意、これが総意ですってするのは不可能だと思うのね、この話って。(この話)だけじゃなくて、すべてがそうだと思うけど。
個人的にはこんなことでわざわざ謝罪してほしくなかったな。いいじゃない、『何が悪いのよ』って言って、死んでいっていい人のひとりじゃん。カトリーヌ・ドヌーヴにこんなことをさせてしまう世の中っていうのは、彼女も何でもかんでも批判するのはどうかと思うっておっしゃっているけど(カトリーヌ・ドヌーヴは書簡でSNSでリンチが起きていることに懸念を示している)、オシャレじゃないよね。ドヌーヴにこんなことさせてどうするんだって。セクハラ云々っていうよりも、SNSが広がったことによる、ドヌーヴにまで謝らせる時代になったのかっていう悲しさのほうがきついかな、ちょっと」
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