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枕営業が「女の武器」ではなく性暴力なのはなぜか

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1月14日、水戸ご当地アイドル(仮)は解散を発表した(水戸ご当地アイドル(仮)公式サイトより)

 今月12日、水戸市を中心に活動する女性アイドルグループの「水戸ご当地アイドル(仮)」の元メンバーの女性が、運営責任者の男性からセクシュアルハラスメント・パワーハラスメントを受けたことを訴えているというニュースが報道された

 報道によると、今回被害を訴えたうめさんは運営責任者の男性から夜中に呼び出され飲酒をさせられたり、イベント後に過呼吸で倒れた際、男性に担がれ胸を触られたりしたそうだ。後日「(胸が)柔らかかった」などと言われたのだという。また、「練習場所にわいせつな本が置かれたことがあった」とも話している。

 これらの訴えに対して男性は、飲酒を強要した覚えはないが、夜中に未成年を呼び出したことや結果的に飲酒をさせた責任を認め「深く反省している」と述べる一方、「『(胸が)柔らかかった』と言ったかどうかは覚えていない」、わいせつな本については「知人の見舞いに持っていく物だった」とも述べているとのことだ。

横行する芸能界での性暴力

 類似する事件は大きく報道されていないだけで他にもある。

 例えば、昨年の8月に熊本市のタレント事務所社長の男が、自身がプロデュースするご当地アイドルを見学させていた当時16歳の女性を泥酔させ、性的暴行を行った疑いで逮捕された。被疑者は「強姦するつもりで飲ませたわけではない。酔い潰れたのでその気になってしまった」と供述していたとのことだ。

 その前月の2017年7月には、事務所への所属を断った声優志望の女性に乱暴し、違約金として10万円を奪い取ったとして、東京都杉並区の芸能プロダクション社長の男が強姦致傷と強盗容疑で逮捕されている。

 また、昨年12月にはグラビアイドルの石川優実さんが過去に受けた撮影時の露出強要、仕事の世話をしてくれる人からの飲みの席への呼び出し、また、性的行為の強要などについて自身のブログで発表した

 石川さんは、当時のマネージャーから「露出をもっとしなければ使ってもらえない」「ビジュアルがそんなによくないから、そうしないともう仕事ないよ」などと言われ、また、露出を断ると「その程度のやる気なのか」と言われたのだと記事の中で述べている。

 マネージャーの言動に追い込まれ、自信をなくした彼女は仕事がくる度に露出を増やさざるを得ず、半年ほどの間に水着からセミヌードへ。

 その後、グラビア活動はどんどん過激になる。活動開始から1年ほどでソロのイメージDVDを発売するようになったが、水着がはだけてしまった映像を許可なく勝手に使われるなどもされたそうで、「ソロのイメージDVDを10年間のうちに約30本発売した私ですが、本当に辛い仕事でした」と述べている。

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