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仲里依紗の「自由なオシャレ」から、規範まみれの母親が学べること。

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仲里依紗Instagramより

仲里依紗Instagramより

 女優の仲里依紗(28)が主演する連続ドラマ『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)が126日から放送開始する。キャッチコピーは「サレ妻地獄へようこそ」。仲は、夫(塚本高史)に不倫「サレ」る「妻」の役を演じる。

 実生活でも既婚者で一児の母である仲。2013年に俳優の中尾明慶(29)と結婚、同年10月に第一子となる長男を出産し現在4歳となる男の子を夫婦で育てている。若くして結婚・出産したが、以降も女優業のペースは衰えず、昨年は話題になったドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)で不倫する夫を冷静沈着に観察する妻を怪演、演技力の高さが評判になった。

 そんな仲里依紗が、「S Cawaii!(エスカワイイ)20182月号(主婦の友社)の表紙に登場。意外な組み合わせのようにも思えるが、『あなたのことはそれほど』では地味ファッションの役柄だったものの、仲自身は奇抜で派手なファッションを好むことで知られており(頻繁に更新しているインスタグラムでも、ピンクやヒョウ柄や黄色や黄緑などをふんだんに盛り込んだ派手派手ファッションを披露)、強めギャル雑誌との相性が全く悪いわけではない。

 そんな仲と中尾の良好な夫婦関係が、「エスカワ」のインタビューからうかがえた。「エスカワ」といえば看板モデルの“ちぴ”こと近藤千尋(28)とジャングルポケットの太田博久(34)夫妻が読者の憧れ夫婦像でおなじみだが、近藤は“夫を立てる”ことを心がけており、妻としての一般的な規範に沿った発言が多い。良くも悪くも保守的だ。他方、今回登場した仲は、保守的な妻の規範からは逸脱しているかもしれない。というのは単純に、子供のため・夫のために以下に奮闘しているかを語らなかっただけで、インタビューテーマがそうではなかったに過ぎないだけとも言えるが、彼女が「一児の母であり人妻である」ということを踏まえると、目に見えないルールに縛られないのびのび自由な精神が感じられる。

 仲・中尾夫婦は筋トレ好きとしても有名だが、仲は妊娠中に体重が10kg増えてから時間さえあれば毎日でもジムに行き2時間ほどトレーニングをしているという。毎朝早起きして75分間岩盤ヨガで身体をほぐすのが日課。お風呂には毎日2時間くらい入っているそうで、バスルームではケータイで通販サイトやニュースやSNSを閲覧したり、インスタ用の画像を加工したりしているとのこと。なるほど、仲のインスタグラム・ストーリーは入浴中に更新されているようだ。最近は主演ドラマの撮影があるからだろう、忙しくてジムになかなか行けないそうだが、未就学児を家で育てながら岩盤ヨガ75分・ジム2時間・お風呂2時間と、計5時間15分も自分の体のための時間を取れるのは羨ましい限り。ちなみに今や三児の母である小雪(41)も風呂好きで、13回も入浴するそうだ。子育て中でなくとも、彼女たちほど入浴を優先事項にする人はあまり多くなさそうであるが。

  仲のファッションは前述のようにオリジナリティに溢れ、年齢やライフステージなど関係なく、好きなものを好きなように着こなしている。子連れ外出での制約(動きやすい服や荷物が入るリュックやトートバッグ)がないわけではないにしろ、「自分の好きなものを着るのがいちばんいいんじゃないかな」と、保育所の送り迎えにも全身ヒョウ柄やピンクのファーを着ていくという。長男の服装も「男児用」にこだわらない。女の子向けのピンクゴールドのダウンのリボンをちょんぎって着せたりする。少なくともファッションに関しては、男の子にピンクは変……というジェンダーバイアスもないらしい。

 かつては人目を気にしていた時期もあったようだ。昨年128日放送の『アナザースカイ』(日本テレビ系)にて祖父の故郷・スウェーデンを訪れた仲は、19歳の頃、写真集(仲里依紗フォトブック『anno1989』)の撮影のために初めてスウェーデンに来た時のことを振り返っている。その当時の自分は“女優はこうあるべき”に捉われてしまい「個性ゼロだった」が、スウェーデンで亡き祖父の自由奔放な生き様に触れたことが契機となり、もっと自分をさらけ出していきたいと思うようになったという。帰国後の仲は、映画『ゼブラーマン-ゼブラシティの逆襲-』(2010/三池崇史監督)でヒロインに抜擢される。派手な役を貰ったのは初めてだったが、振り切った演技が評価されその年の新人賞を総なめ、“脱皮した感”があったという。

 夫の中尾は114日放送の『行列のできる法律相談所 私とあの人、どっちが悪いですか? 3時間スペシャル』(日本テレビ系)にて、妻を激怒させてしまったエピソードを打ち明けている。昨年4月に友達と腕相撲をして遊んでいて右腕を骨折した中尾に対して、病院に来た仲は「仕事もあるのにいろんな人に迷惑かけて」とカンカンに怒り中尾を置いて帰ってしまったが、その日の夕食は中尾の大好物のすき焼きで、利き手を骨折した中尾は仲に食べさせてもらったそうだ。ネット上では「ラブラブだなぁ」「いい奥さん」「憧れ夫婦」と反響はおおむね好意的だ。

 産後、過剰に「母親感」をアピールする“ママタレント”という種類の芸能人がここ10年ほどで急増したが、結果的に彼女らのアンチも増殖した。一方で「母親感」を見せずとも、子連れ居酒屋をパパラッチされて“炎上”した女性モデルもいるが、芸能人がやたらとプライベートの動向を監視されて口出しされる時代であることは確かだ。そんな時代にあって仲里依紗は、多少プライベートを見せても“炎上”にはならないバランス感覚の良さがあるし、思いつめず軽やかに家庭生活を運営していそうに見える(あくまでも「見える」、実状などわかりようもない)ところが読者や視聴者に安心感を与えるタイプだ。彼女の在り方に励まされる一般女性は少なくはないだろう。

中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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