女芸人の「実力とギャラランキング」から見える、意外なコンビ格差と面倒な芸人

【この記事のキーワード】
女芸人の「実力とギャラランキング」から見える、意外なコンビ格差と面倒な芸人の画像1

『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)公式サイトより

 発売中の「フライデー」(講談社)が、旬の女芸人の「実力&ギャラランキング」を発表している。同誌が大手広告代理店から入手した資料を元に作成されたもので、1位はブルゾンちえみ(27)、2位はにゃんこスター・アンゴラ村長(23)、3位はハリセンボン・近藤春菜(34)の名が連なっている。

 大手広告代理店から入手した資料は、昨年12月に収集されたもの。無作為に選ばれた10代~50代の男女、計600人に「好きな女性芸人」を1位~3位まで挙げてもらい、1位を3ポイント、2位を2ポイント、3位を1ポイントとして集計。ギャラの金額については、ゴールデンタイムの1時間番組に出演した際の基準値で、あくまでベースとなる金額だという。この2つを組み合わせて、ランキング化されている。

 1位のブルゾンは「1665p/35万円」(以下、獲得ポイント/ギャラ)で、2位のアンゴラ村長は「1467p/30万円*」。3位の近藤は「1372p/35万円」で、4位にランクインした渡辺直美(30)は「983p/30万円」だった。ブルゾンのギャラが渡辺より高く、近藤と同額なのが驚きだ。また、最近ネットでのアンチが多いアンゴラ村長が2位にいることに違和感を覚えるが、これについてはリサーチが「キングオブコント」直後だったからと推測されている。

【注:*印=ピンでの出演がないので、ギャラはコンビでの額】

 ランキングでは、尼神インター・渚(33)が「697p/20万円*」と8位で、「472p/20万円*」で11位だった相方の誠子(29)より上回っていたり、ガンバレルーヤのよしこ(27)だけが「578p/20万円*」で10位にランクイン(まひるは30位圏外)しているなど、意外なコンビ格差も生じている。

 ちなみに、ランキング内のギャラの最高額は6位のオアシズ・大久保佳代子(46)の「40万円」。12位のイモトアヤコ(32)と14位の友近(44)が「30万」であることを見ると、ダントツだが、男性の売れっ子芸人や、女優のギャラと比較すると「高すぎる」とも言えない。

 同記事では、スタッフウケの良い芸人と悪い芸人も紹介された。4位の渡辺直美は、キャスティング会議でよく名前が上がる女芸人のひとりで、「性格もいいし、芸人の引き出しが多いわりにNGが少ない」と好評だ。尼神インターやガンバレルーヤも「キッチリ制作の意図を汲んで仕事をしてくれる」という高評価。ランキングでは17位だった森三中・黒沢かずこ(39)も「『NOを言わない女』として一定の評価を得ている」という。

 今回のランキングは、1位と2位が旬のブルゾンとアンゴラ村長、尼神インターやガンバレルーヤといった売り出し中の若手が上位集まる傾向があった。視聴者からリサーチするため「今、テレビでよく見る芸人」であるのも影響しているのだろう。だが、視聴者だけでなくスタッフウケも良くないと仕事が続かない業界である中、中堅の近藤や渡辺、大久保が上位にいるのはすごいことだろう。

 同誌の中で「使いにくい芸人」扱いされている友近や福田彩乃(29/同ランキングでは27位)は、「細かい演出や構成にも口を出す」「プライドが高い」と煙たがれているが、“芸人”といえども道化に徹する芸風ばかりではないだろう。使う側(=テレビマン)と使われる側(=女芸人)の間には強力なパワーバランスの偏りがあることをあらためて認識する結果だった。

「女芸人の「実力とギャラランキング」から見える、意外なコンビ格差と面倒な芸人」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。