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レイプを立証するための証拠の押さえ方 ホテルの防犯カメラ映像では不十分

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Photo by Anil kumar from Flickr

 昨年末、ブロガーのはあちゅう氏の告発をきっかけに日本でも広まった「#metoo」運動。Twitterには、「#metoo」のタグと共に、セクハラ・パワハラ被害者の声が多数上がった。声優の清水めいり氏も被害を訴えたひとりだ。

 清水氏は、「舞台のプロデューサー」の男性から無理やり酒を飲まされ、酔い潰れた状態でホテルに連れて行かれたことをTwitterで告白した。一連のツイートでは、「レイプをされた事によって自分の身体が汚い、嫌いだと思うようになり、役者を辞めるかどうか この一年弱、活動自体を休みつつ悩んできました」という心境も綴られていた。

 その後、清水氏は告発したことによって、同じ人物から被害を受けたという女性と出会う機会があったという。「これ以上被害を増やしたくない」という想いから、1月19日に加害者の実名を公表した。加害者は舞台『戦国BASARA』などのプロデュースを手がける竹内忠宜氏だという。

 清水氏に実名を晒された竹内氏は、代表取締役を務める「縁劇人」のサイトで「この一連において、逮捕、起訴及び私は取調べ要請もされていません」「事実と多々異なる点が多く法的処置も視野に入れて検討しております」という声明を発表している。

清水氏「強姦罪の基準はシビア」

 清水氏は被害後、警察に被害届を出したものの、証拠不十分で不受理されている。清水氏の被害はジャーナリスト・伊藤詩織氏が遭遇したレイプ事件と似ているだろう。レイプの“証拠”が不十分で、立証できないという問題に清水氏も直面している。

 セクハラ・パワハラ被害を受けたはあちゅう氏の場合は、加害者の岸勇希氏が送った暴言メッセージが証拠となり、岸氏が謝罪文を公表した流れがある(ただし、性的な関係を要求したことは否定している)。セクハラ・パワハラ被害の場合は、音声データや写真、パワハラ・セクハラを疑わせるメール、第三者などの証言などがあれば、証拠として有効になる可能性が高い。

 だが、レイプ被害の場合、その多くが第三者からは見えない密室などの空間で行われるため、立証が難しい。「和姦」か「強姦」か、双方に「同意があったのか」を判断する材料に乏しく、ほとんどの場合は被害者と加害者の証言に頼るしかない。両者の証言が食い違えば話が進まない。また、片方が「合意の性行為だった」あるいは「先方から誘ってきたのに、翌日になってレイプだと訴えられた」と主張し真っ向から対立するケースさえあり得る。

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