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深田恭子主演ドラマ『隣の家族は青く見える』が掬おうとしている家族問題の上澄み

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 そんな2人にいきなり「子供は絶対作ったほうがいいわよ!」と助言してきた小宮山深雪(真飛聖)と真一郎(野間口徹)夫婦は、2児に恵まれている。しかし、真一郎は度重なる単身赴任と海外出張にストレスが溜まり、商社を辞めて就活中。深雪はそんな夫に仕事をしているふりをさせ、SNSに食事の写真を投稿するなどの”小細工”で理想の家族を演じていた。

 彼らの住むコーポラティブハウスを作った広瀬渉(眞島秀和)は、同性愛者であることを隠していたのだが、青木朔(北村匠海)と出会い、この共同住宅に住む4組目のカップルになった。第1話を見る限り広瀬と青木が一番幸せそうに暮らしており、現時点では問題というほどの何かは浮上していない。しかし、「たくさん養子とって、大家族を作る」という青木に「俺はそういうことまったく考えてないから」と広瀬が否定した価値観の違いが今後キーになってくるだろう。そもそも現在の日本では、同性カップルの養子縁組は認められていない上に、2人は同棲を始めたことで意見の食い違いが生じてきた。今度、彼らの葛藤も物語に絡んでくると考えられる。

 まずは、各家庭の問題を表面的に説明する回となった第1話。共同空間を共にする”コーポラティブハウス”では、4家族の生活や問題があけすけになり「隣の芝生は青く見える」のだ。登場人物の設定や、不妊やLGBTという現代社会を取り巻く問題が描かれており、似た境遇の視聴者にとっては感情移入しやすいことは確かだろう。ただ、それぞれ時代感のある問題を取り扱ってはいるが、初回の段階では上澄みだけを掬って見せた形で掘り下げはこれから。今度、それぞれの家族が抱えた問題がどう絡み合って展開していくのか注目していきたい。

(ボンゾ)

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