木村拓哉の食事マナーに「汚い」と批判、「ワイルドな男らしさ」の時代は終わった?

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テレビ朝日番組オフィシャルサイト

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 115日放送の『帰れま10』(テレビ朝日系)で、木村拓哉(45)がゲスト出演。お笑いコンビのタカアンドトシやブラックマヨネーズの小杉竜一(44)らと一緒に、回転寿司チェーン店「くら寿司」の人気メニューを当てる企画に挑戦した。

 8時間にわたり食事をし続けた木村だが、寿司を口にする前に必ず小声で「いただきます」と呟いていたことに好感を抱く視聴者は多かったようだ。しかしその一方で、食事の際に舌を出して食べる“迎え舌”をしたり、テーブルに肘をついたりする木村に「食べ方が汚い」「マナーが悪い」など、批判的な視聴者の声も多く拡散され、番組を視聴していない人々もネット上で批判を展開するに至っている。

 2016年まで放送されていた番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)内のコーナー「ビストロSMAP」でも木村拓哉の食事マナーは同様だった。当時は「豪快な食べ方がいい」「ワイルドでセクシー」と、彼の食事スタイルを個性のように捉えるファンの声が多かっただけに、今になって「汚い」「不快」と批判が殺到することに時代の変化を感じざるを得ない。

 ともあれ、木村拓哉がゲスト出演した同番組の平均視聴率14.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と好視聴をマーク。くら寿司へのネットアクセスも急上昇、一時サーバーダウンするほどだったようで、変わらず注目を浴びていることが伺える。木村は今年、放送中の連続テレビドラマ『BG~身辺警護人』(テレビ朝日系)だけではなく、8月には主演映画『検察側の罪人』も公開を控えている。今後も宣伝でのバラエティゲスト出演が相次ぐことは予想され、そのたびによくも悪くも注目されるのだろう。

高畑充希や平愛梨も「育ちが悪い」と中傷されている

 木村の食べ方についての見方はここ数年で変化があったことが見て取れるが、そもそも芸能人の食事シーンが放送されると、箸の持ち方や食べ方に難癖がつくのはネットではお決まりだった。

 女優の北川景子(31)は2008年に放送された『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の「新・食わず嫌い王決定戦」コーナーに出演するたび、食事マナーが話題になってきた一人。箸の持ち方が基本と違ったり、食べ物を口いっぱいに詰め込んだ状態で喋ったり(通称リス食い)することが注目を浴び、「美人なのに残念」「厳格な父親だったんじゃないの?」と揶揄する声が大きかった。しかし6年後の2014年に同コーナーに出演した際は、「食べ方が綺麗になった」「箸の持ち方が改善されている」と評価は好転。指摘を受けてマナー教室に通ったという話もあるが、一億総小姑のネット社会はなかなか面倒くさいものだ。

 2010年に放送されたバラエティ番組『DON!』(日本テレビ系)での食事マナーで、なぜか放送から3年後の2013年に当時の画像が広まり、批判を受けたのは、タレントの優木まおみ(37)だった。納豆を試食するコーナーで、片手に箸、もう片手でご飯茶碗を持った優木は、食べながらリアクションを取るためか、茶碗に箸を突き刺した。これは「立て箸(仏箸)」といって、葬儀などの際に亡くなった方へご飯を捧げる時の所作のため、「縁起が悪い」「こういうところで育ちがわかる」などブーイングだった。

 2012年には、女優の平愛梨(33)のラーメンの食べ方が個性的だとして話題になった。女性タレントがラーメンを食べている姿を放送するだけの深夜番組『美少女ヌードル』(テレビ朝日系)に出演した平愛梨。地上波での放送ではごく普通に麺をすすって食べていたが、番組公式サイトで公開された未公開シーンでは、「ラーメンをすするのが苦手。すすると汁を飛ばしてしまっていたから」と小学生のころに生みだした独自の食べ方を披露していた。それは箸で麺を掴み、腕や手首を動かしながら麺を箸先に巻きつけて、麺のかたまりを口に入れるというやり方。この衝撃的な食べ方に「下品すぎる」「パスタかよ」と、これまたネットでは批判。番組では普通に麺をすすって食べるシーンを放送したわけで、彼女なりに工夫した子供時代の食べ方を紹介しただけなのに……。

 2016年、映画の宣伝のため『しゃべくり007』(日本テレビ系)にゲスト出演をした女優の高畑充希(26)もまた、食事マナーに「汚い」とケチをつけられた。ストレス解消法が「大好きな肉を食べる」ことだという高畑のため、番組では分厚い肉が用意された。それを食する姿に視聴者から「箸の持ち方がおかしい」と指摘が相次いだほか、噛みちぎれなかった肉を両手を使ってちぎろうとした場面にもまた「下品」「老舗の社長令嬢のはずなのに」。

 箸の持ち方や食べ方にまで注目されてしまうのは、イメージ商売という職業柄仕方がないとはいえ、食事の所作により「親のしつけがなっていない」「育ちが悪い」とルーツを批判されたり、「好きだったのに残念」と勝手にガッカリされてしまう彼らが気の毒でもある。前述のように、些末な事柄にいちいちケチをつける小姑魂が、ネットに言葉を書き込む際にいかんなく発揮されることもまた「下品」だ。望ましいとされるマナーはあるものの、美味しく食べることが一番ではないだろうか。

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