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横浜DeNA井納投手が中傷ネットユーザーを訴訟。「批判」と「悪口」は全然違う

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Photo by Ryan Morse from Flickr

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 横浜DeNAベイスターズの投手・井納翔一選手(31)が、自身の妻をネットで中傷した20代のOLを名誉毀損で訴えた。発売中の「フライデー」(講談社)が伝えている。

 同誌記事は、訴えられた側の女性の証言を元に作成されている。昨年7月、女性が匿名掲示板にアップされていた井納選手の妻の写真を見て、「そりゃこのブスが嫁ならキャバクラ行くわ」と書き込みをしたところ、昨年11月に「井納選手と奥さんの名誉が毀損された」という旨の訴状が届いたという。井納選手は通信会社に情報開示請求をして書き込み先を特定し、女性に情報開示にかかった費用約77万円を含む損害賠償金191万9686円を請求した。

 「フライデー」にコメントを寄せた弁護士法人・響の天辰悠弁護士によれば、女性の書き込みは「賠償金の額は書き込みの言葉の使い方や執拗性を裁判所がどう判断するかによりますが、名誉毀損に当たり得る」という。女性が“書き込んだ”という明確な証拠もあるため、被告の反論は難しいと見ている。

 先日も高須クリニック院長・高須克弥氏(73)がTwitterで妻の西原理恵子氏(53)を侮辱した一般人を名誉毀損で訴えようとした騒動があった。結果、相手からの謝罪があったため訴訟は取り消したが、井納選手のケースと同様、誹謗中傷された側に訴訟の意志があれば、簡単に訴訟まで踏み込めることがわかる。それでも「匿名だから何をしてもいい」「ネット上だから問題ない」と意に介さず、ネットで誹謗中傷やセクハラなコメントを送るユーザーは後を絶たない。

 上坂すみれさん(26)をはじめ女性声優のTwitterに悪質な卑猥コメントを送り続けるアカウントも問題視されている。こういったネットでのセクハラ被害は声優だけにとどまらない。テレビ朝日の竹内由恵アナウンサー(32)も被害者のひとりで、Instagramに「ちょっとエッチな衣装ですね」といったセクハラコメントを頻繁に送られていた時期があった。

 さらにネットでの誹謗中傷となると、芸能人だけでも枚挙にいとまがなく、匿名掲示板などでは連日芸能人の罵詈雑言が飛び交っている。芸能人だけでなく、一般人もTwitterをはじめとするSNSで“炎上”した場合、中傷コメントが殺到するケースがある。

 ネット上だと、誹謗中傷の言葉を投げつける相手と直接対面していないため、発言に対する責任が「ないに等しい」「軽い」と勘違いされている節がある。だが、実際は受けた側が被害を訴えていないから事件化していないだけだろう。匿名掲示板であっても、通信会社に依頼すればユーザーは特定でき、むしろ証拠が残る。「ネットだから何を言ってもいい」というのは大きな間違であり、発言は責任を伴うのだ。

 井納選手の行動には、「言論の自由を妨げる」という批判の声が一部から上がっているが、言論の自由を盾に誹謗中傷やヘイトは正当化されない。これまでメディア側もなんでもかんでも“炎上”“批判殺到”と取り上げてきたが、その多くは批判ではなく悪口や誹謗中傷ではなかったか。ネットに書き込む言葉は、友人や家族との他愛ない雑談とは異なる性質を持つ。誰もが閲覧できる場所であり、クローズドな環境ではないことをよく理解しなければならない。

(wezzy編集部)

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