エンタメ

ネット上の匿名投稿、誹謗中傷や嘘の書き込みは「悪気ない」では済まない

【この記事のキーワード】
ネット上の匿名投稿は「実は匿名じゃない」。誹謗中傷問題に変革の兆しの画像1

すみれInstagramより

 横浜ベイスターズDeNA・井納翔一投手(31)が、妻に対する中傷に対して訴訟を起こしたことが報道によって明らかになっている。訴えられた20代女性のインタビューを掲載した「フライデー」(講談社)によると、女性は井納選手の妻の画像が貼られた匿名掲示板に「そりゃこのブスが嫁ならキャバクラ行くわ」と昨年7月に書き込んだ。この書き込みにより、昨年11月に「井納選手と奥さんの名誉が毀損された」といった訴状が届いたという。井納選手は、女性に情報開示にかかった費用約77万円を含む損害賠償金1919686円を請求した。

 この報道を受けて、131日放送の『ビビット』(TBS系)では、オリエンタルラジオ・中田敦彦(35)が「慰謝料請求できることとか、情報開示で実は匿名じゃないんだっていうところを社会に知れ渡ることが、これからのネット社会の成熟につながってくる」と見解を述べた。

 同番組に出演していたネット上の中傷や炎上問題に詳しい清水陽平弁護士によると、例え匿名でネット上に書き込んだとしても、プロバイダーや携帯電話会社に情報を請求すれば書き込んだ人物を特定することは可能だという。

 ネット上の誹謗中傷については、高須クリニック院長・高須克弥(73)も一石を投じている。17日、Twitterにて一般人が髙須氏の事実上の妻である西原理恵子(53)を「髙須の慰安婦」と侮辱するツイートし、髙須氏が謝罪を要求しても「おっ、やるのか?」とさらに挑発してきたため、「謝罪がないので名誉棄損で訴訟することにしました」と宣言し、裁判に向けて手続きを進めていることを明かした。最終的に相手側が謝罪したことで本件はすでに収まったが、このように著名人自身が誹謗中傷をした一般人に直訴したことは、見せしめとして効果的だったと言えるだろう。

 ネット上の書き込みを、芸能人なら有名税として軽く受け流せるかといえばそうではない。130日には、さかなクンさんが自身のFacebookで自分に対する誹謗中傷コメントを紹介し、「辛いですが真摯に受け止めます。もっと落ち着いて、頑張って生きたいと存じます。どうか、よろしくお願い致します。悩みすぎたら熱が出た。もう、休もう。お休みなさいませ」と心情を綴っていた。さかなクンは誹謗中傷に悩まされて38.4度もの熱が出たとのことだ。

 30日放送の『有田哲平の夢なら醒めないで』(TBS系)では、すみれ(27)が誹謗中傷に悩まされた過去を告白した。毎朝、鏡に写った自分にエールを送っているというすみれだが、きっかけはネットの誹謗中傷にあるそうで「このお仕事をしているとメンタルがやられる」「前にもネットとかですごいバッシングとかがあって、すごい落ち込んじゃったりする時があって」と語っていた。

 すみれは2016年10月からしばらく、芸能活動を休止していた。その理由はネットでの誹謗中傷を受けての精神的な不調であり、専門のクリニックに入院しているとの報道もあった。彼女が、ジャスティン・ビーバーの来日公演を鑑賞した際に熱中症になってしまったと書いたInstagramでの投稿に対して複数のユーザーから攻撃的なコメントが寄せられたことは事実だった。

 MCの有田哲平(46)は、すみれは誹謗中傷を気にするタイプに見えないと驚いてみせたが、すみれは「すぐ泣く。号泣。ひとりで家で泣いてる」と話した。

 すみれの場合は直接的な攻撃があったが、当事者は閲覧しないだろうと思い込み、ネット掲示板などにあまりに酷い中傷コメントを書き連ねるユーザーはこれまで長く放置されてきた。また、そうした場所では真偽の定かでない噂話があたかも真実のように流布されてもいる。

 誰でも匿名で簡単に書き込めるSNSやネット掲示板だが、その内容は非公開のサイトやアカウントでない限り、世界中の誰もが閲覧出来る。インターネットは架空の世界ではなく現実と地続きの空間だ。言葉に責任があることを忘れてはならない。

(ボンゾ)

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。