X JAPANのドキュメント映画『WE ARE X』のBlu-ray・DVD発売のプロモーションとして、多数バラエティ番組に出演したYOSHIKI(年齢非公表)が話題を集めた。現在は、同映画の公開に合わせてロシアのモスクワとサンクトペテルブルクにてプロモーション中だが、日本では20本以上の出演オファーが殺到しているという。
YOSHIKI出演の効果は、視聴率でも歴然。昨年12月4日に出演した『しゃべくり007 SP』(日本テレビ系)は、平均視聴率16.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)でYOSHIKI出演中は21.6%まで上昇。18年1月9日に出演した『マツコの知らない世界 新春2時間SP』(TBS系)も平均視聴率13.5%と好記録を打ち出し、YOSHIKI出演中は15.9%まで上昇した。元旦放送の『芸能人格付けチェック! これぞ真の一流品だ! 2018お正月SP』(日本テレビ系)では、視聴率が19.6%と高かったのはもちろん、番組中にYOSHIKIがたくさん食べていた”おかき”が視聴者の間で大きな話題を呼んだ。ネット上でお菓子メーカーが特定されると、お店のサイトは一時サーバーダウンし、一躍入手困難なレア商品となっていた。
もともと知名度はかなり高いYOSHIKIだが、なぜ今注目を集めることになったのだろうか。番組に対する反響を見てみると、YOSHIKIに対して「セレブですごいアーティストなのに嫌味がまったくない」「あざとさのない純粋な人柄を感じる」「想像していたイメージと違って面白かった」などと、X JAPANで見せる派手なライブパフォーマンスとはまるで違う穏やかな口調や、謙虚な人柄が視聴者には受けているようだ。
X JAPAN全盛期には、YOSHIKIが頻繁に披露する楽器破壊パフォーマンスで多くのファンを魅了していた。しかし当時を知らない若者にとっては「奇抜なビジュアル系バンドの先駆者」という尖った印象のみが残っており、そのうえでバラエティ番組で見せる人柄が「意外とイイ人!」と好感を持って受け止められている。
たとえば、2つのワインから高価なものを当てる企画で正解しつつも安価なワインへのフォローも忘れず、共演した乃木坂46のことを褒めるなど、穏やかで慈悲深いYOSHIKIのキャラクターは、もともとのファンだった40~50代のX JAPAN直撃世代だけでなく、若い世代にもウケるのだ。露骨な過激発言で注目を集めるのではなく、穏やか、可愛らしい、優しいといった柔らかい一面がウケているYOSHIKI は、すぐにクレームが寄せられたり炎上したりする現代のテレビと相性が良いのだろう。
次回、YOSHIKIが帰国するのは3月下旬で、それまでは海外を飛び回って仕事をしているとのこと。今度の帰国時には、どの番組でどんな伝説を残してくれるのだろうか。
(ボンゾ)