2月16日、平昌五輪男子フィギュアのSP(ショートプログラム)が行われた。平日日中とあって、リアルタイムでテレビ中継を観戦できない人は少なくなかっただろうが、安藤美姫がTwitterで連投した解説が評判を呼んでいる。
安藤美姫はまず、「平昌オリンピック2018フィギュアスケート始まってます。レベルや点数などまだ分からない方もたくさんいらっしゃると思います!そんな方へ、フリースケーティングに向けてこんな見方もあるんだと思って頂けたら嬉しいです。是非参考にしてみてください」とツイート。その後、滑走順に全選手の滑りを140字以内で解説し続けた。
25. 羽生結弦選手
最初 静かに始まりその余韻に浸りつつ繰り出された美しいジャンプ 表現されたスピン そして最後にかけてピアノの繊細で力強い旋律に乗せたステップ。 しいて言うならサルコウ(最初のジャンプ) はもっと流れるジャンプを持っている羽生選手。 でもこれはご愛嬌。 素晴らしい!!!— MIKI_m_ANDO (@M1K1_ANDO) 2018年2月16日
こうしたツイートで一般ユーザーがフィギュアスケートの「レベルや点数など」を分かるようになるわけではないが、そういう観点ではなく安藤美姫なりの「見方」を紹介しているのだ。
安藤美姫は2月9日放送のバラエティ番組『モノシリーのとっておき~すんごい人がやってくる!~』(フジテレビ系)に出演しており、司会の古舘伊知郎が「フィギュアスケートについて分からないことをしっかりと教えてくれる人だから、解説を聞けば(フィギュア観戦の)楽しみ方が変わる」と安藤を褒め上げていた。しかし促されてパトリック・チャン選手の演技の解説に挑戦したところ、「ここっ、ここっ、これ!」「これーっ!」「ここからのこれ、ですね。からの、ここ」といった代名詞のオンパレードになってしまい、安藤は「(自分の今の解説は)まぁ変ですね。たぶん。解説が上手じゃないからお仕事が来ない」と笑っていた。
即興で言葉を繋ぐことはもしかすると苦手なのかもしれないが、今回のTwitter解説は好評で、多数RTもされている。細かいことを言わずに各選手の演技のポイントを簡潔に押さえ、自身の感想も交えながらどの選手に対しても同じようにエールを送っているところが、スケートに詳しくない人にとっても親しみやすいのだろう。
SPの結果、宇野昌磨選手が104.17で3位、スペイン代表ハビエル・フェルナンデス選手が107.58点で2位、そして羽生結弦選手が111.68点で1位に。日本代表選手が好位置に立ったこともあり、明日17日午前スタートのFS(フリースケーティング)も日本国内では大いに注目されるはず。男子フリーでの日本代表選手の滑走順は、田中刑事選手が第一グループの五番滑走、羽生結弦選手は最終グループ二十二番、宇野昌磨選手は同二十四番めを予定している。