『隣の家族は青く見える』松山ケンイチと高橋メアリージュンの持ち味爆発、女性の共感が止まらない!

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『隣の家族は青く見える』公式サイトより

 今回は『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系・毎週木曜22時放送)に出演する高橋メアリージュンさんについて。彼女の代表作といえば『闇金ウシジマくん』(TBS系・2016年・ドラマ版、映画版も同年公開)で演じた闇金の女社長・犀原茜役。どんだけ人を殺しているのかと疑ってしまうほどのサイコパスな演技が魅力的でした。

コーポラティブハウス(入居希望者たちが事業主となって新マンションを企画、建築する住宅)に住むとある4世帯家族。玩具メーカーに勤務する不妊治療中の五十嵐大器(松山ケンイチ)、奈々(深田恭子)夫妻。事実婚カップルのスタイリスト・河村亮司(平山浩行)とネイリスト・杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)。他ゲイカップルや、夫が失業中であることをひた隠す家族。それぞれの世帯が抱えた問題の行方は……?”

 物語のメインは五十嵐家の不妊治療。住宅購入をきっかけに不妊治療を開始したものの、心身の負担に悩む日々……。私は妊活の体験はありませんが、描かれている様子は「割とリアル」だと経験友人談。そして経験もないくせに毎週のようにドラマを見て泣いています。

 その涙の理由をいくつか挙げてみましょう。まずは夫・大器が優しさの塊で出来すぎていること。これは大きい。生理が来て落ち込む奈々をあくまでも間接的にそっと支えて、かばう。そして子供ができないことを一緒に悩み、義妹・琴音(伊藤沙莉)の妊娠を喜べずにいる妻にこう言います。

「いいところも悪いところもあるのが人間。琴の妊娠を喜べなくて当然。向こうは作る予定もなかったのに何の苦労もなく妊娠して、こっちはこんなに必死に頑張っているのにできないんだから。それで喜んでいたらお人好しを通り越してバカだよ。いつか俺たちのところにも絶対に(子供が)来てくれる」

 大器の向こうに後光が射して見えます。Mr.天然の松ケンが演じることで、役の優しさ濃度は高まる一方。彼のおかげで私の理想はますます高くなって婚期が遅延するばかりです。それから大器の母親役の高畑淳子さん。今、姑役をやらせたら日本一の女優による“嫁への気遣い”と“母心”が泣かせるのです。

 そして子供は持たないはずだったのに、亮司の元妻との息子を引き取ることになってしまった杉崎ちひろ。ネイリストとして自立する、勝気な性格の女性・ちひろを演じているのが高橋メアリージュンさんです。この作品に出演している彼女を見ていて気付いたことがあります。それは同じコーポラティブハウスに住む、小宮山深雪(真飛聖)から子作りを勧められるシーンでのこと。

「子供を持つ、持たないは権利であって、義務じゃないんです!」
「自分の物差しだけで、他人を計るなって言ってんだよ!」

 この一撃、いや二撃か。声量、表情、ともにド迫力で非常に怖かった。そしてむちゃくちゃカッコよく、見終えた瞬間に「あ、決まった……」と思ったのです。深雪のみならず、視聴者にも一撃を喰らわせてきたわけですね。

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