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子宮系女子の魔女的文化祭!? おまたフェスティバルに見る女性性崇拝のひどさ

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「これ自体に効果効能はない。でも体験者はこんな効果を報告していますよ!」と謳われる手口は、膣にパワーストーンを入れる〈ジェムリンガ〉のそれとそっくりですね。巷では〈股ケアプロトレーナー講座(68000円)〉なるものも存在するようで、何が何だか。

 今回、おまたフェアに現れた〈股コリ〉施術者は、「1000回」施術することを目指しているそうで、「股コリ1000本ノック!」なる看板を掲げていました。

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他人の1000本ノックに付き合わされるのはちょっといやかも

 お値段、20分4000円。マッサージとしては妥当なお値段設定ですが、クオリティはどうでしょう?  床に敷かれた布の上へうつぶせになり、股コリ体験の始まりです。

 はじめは腰や骨盤周りを、かるーく圧迫。5分もしないうちに「ほら、すっきりしてきた!」とヒップラインを自分で触らせられます。「そう言われればそうかも?」と適当に相槌を打ちながら、「こんなんでボディラインが変わるなら、世のエステサロンやダイエット情報誌は、軒並み潰れるわー」と心の中でツッコミ。正直、まったく変化は感じられません。

 次に「日頃、こんな場所は自分でほぐしませんよね?」と、指で指圧されるのは、恥骨結合部周辺。以前エステで「膣美管理」なる施術を体験しましたが(過去記事参照)、何となくそのプロセスとよく似ているような気がします。まあ、こちらのほうが軽めに指圧しているだけという感じで、マッサージというよりスキンシップという印象でしたが。しかし施術者曰く、「経血コントロールに役立つ」やら、「男性の場合は起ちがよくなったとか、尿のキレがよくなったなんて言う人もいるんですよ!」などの、実感が報告されているのだとか。

 股コリの横で店を広げていた〈子宮ケア〉は、〈骨盤を整え子宮の形を整え、元の位置に戻す〉という施術だといいます。えーと子宮の形って、奇形レベル以外はほぼ同じ形でしょうし、仮に奇形だったとしたらちょちょっとマッサージしたくらいでは戻るはずがありません。この空間にあるものすべてが、〈受け取り側の気の持ちよう〉に頼っているのでは。

サイン会も開催

 子宮系女子は基本的に、〈子宮にフォーカスして女性性を高め、自分を愛することができれば、男からも愛される!〉というノリですが、少なくともこの空間は男性が完全にアウェイになるレベルの、女の妄想爆発夢空間。

 会場には子宮委員長の元夫である岡田氏の姿もありましたが、さすがに違和感ありありでした。会場で行っていた岡田氏のサービスは、本人のブログによると「一言メッセージ付きのサイン」が、著書持参の人は1,000円、購入の人は2,000円。読者へのサインが有料ってすごいな~。ちなみにわたくし出版業界に20年弱おりますが、そんな著者初めて見た。岡田氏は〈ゲス〉を自称していますが、もはやゲスというより〈銭ゲバ〉でしょう。

 有名カルト教団の高額なお布施や、引退宣言して人前にはもう出ないという子宮委員長の霊視サービスなどと比べると、ひとつひとつは比較的リーズナブルな体験でしたが、所詮すべては〈魔女ごっこ〉の範疇。ここで癒しを求め小銭をつぎ込むのは、〈おまた道楽〉(または子宮道楽)にほかなりません。

 子宮の声を聞いたり女性であることを楽しもうというメッセージは結構ですが、こういったイベントが増えると、専門家でもない単なる一般人が、健康アドバイスを気軽に語れる場が増えるという問題点もありそうです。〈信頼・高額〉はプラセボ効果を高める要素ではありますが、果たしてこの手の魔女ごっこでどこまでそれが発揮されるのでしょうか。健康に悩みの無い、お財布に余裕のある人だけが集ってほしいイベントだなというのが、私の感想です。

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