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伊藤詩織さんを一人にしてはいけない。私が「#WeToo Japan」プロジェクトを始めた理由

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Thinkstock/Photo by aroas

 2月22日、伊藤詩織さんらと共に、セクハラやパワハラ、SOGIハラなど一切の暴力を許さない、私たちの「これから」を変えていくためのプラットフォーム『#WeToo Japan』をスタートした。発起人のひとりとして、#WeToo Japanを立ち上げるまでの経緯についてお話したい。

 始まりは、私が『性暴力の被害者が救われる社会にするために、詩織さんと共に声をあげよう!』と題したオンライン署名をchange.orgで始めた昨年11月までさかのぼる。集めた署名の提出先は詩織さん。政府や議会を提出先にしなかったのは、直接的に制度や法律を変えるというよりは、社会に溢れ、見てみぬふりをされている性暴力に気がついている人たちで声をあげ、連帯していきたいというのが目的だった。そのため、参加ハードルをできるだけさげることを目指した。

 私が署名を始める決意をしたのは、10月に開かれた詩織さんの2度目の記者会見で、記者と詩織さんとのこんなやりとりを目にしたことがきっかけだった。

記者「日本で、他の女性からの連絡や連帯の言葉など、今の状況を変えようというサポートの言葉などはあったか?」
詩織さん「女性の弁護士からたくさん連絡があったが、団体からの連絡は覚えている限りではなかった」

 とてもショックだった。そんなことはない! ここにあなたを応援している人がいる! それに、ネットの中で詩織さんのことを応援する発信をとても熱心にしている人たちの存在も知っていた。でも、彼女にその声が届いていないことは紛れもない事実だった。「今まで彼女をひとりにしてしまっていたのか。なんてことをしてしまったんだろう」という思いが溢れた。

 これからは絶対に詩織さんをひとりにしない。詩織さんに私たちの声を届けなきゃ! そうして私は、詩織さんへの連帯を示すハッシュタグ「#FightTogetherWithShiori」の文字通り、詩織さんと共に戦うことを決意したのだった。

 だが、その時点では何をすればいいのか全く検討がつかなかった。そのときはまだライターの仕事を始めていなかったし、コネや人脈は全くと言っていい程なかった。そんな私でも始められることはなんだろうと考え、多くの人の声を集められる署名がいいのではないかと思い至った。以前、性犯罪の刑法改正についてのオンライン署名を実施していたフェミニストグループにツイッターで連絡をとり、アドバイスを仰いだ。そうしてchange.orgにたどり着いた。

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