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デマで溢れるインターネットにも、子育てに役立つサイトはあります

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Thinkstock/Photo by KeremYucel

※この記事はメタモル出版ウェブサイトに掲載されていた森戸やすみさんの連載「小児科医ママの子どものケアきほんの『き』」を再掲載したものです

 前回の「子育てサイトに気をつけて!」では、インターネット上のおかしな記事の見分け方について書きました。でも、いちいち裏を取ったり確認したりするのも大変ですから、「信頼できるサイトはあるの?」「どうやって探すの?」ということを知りたいですよね。

 誰が書いたのか/取材や監修の依頼をしているかどうかはとても大切ですが、その点、公的機関のサイトは安心です。その分野の、他の専門家からも信頼の厚い人たちが書いています。データに関しても出どころが確か。そこで、子育て中に役立つものをいくつか挙げてみます。

◆内閣府

「結婚・妊娠・出産・育児の切れ目ない支援」

これは内閣府がまとめたもので、「妊娠に備えて」、「妊娠中に知りたいこと」、「出産について」、「育児について」の4つに分かれていて、それぞれ信頼できるリンク先が載っています。子どもがほしいと思ったときから、すぐに役に立つリンク集です。難点は、文字ばかりでとっつきにくいこと、知りたい情報の検索がしづらいことですが、一度見てみましょう。

◆消費者庁

「子どもを事故から守るプロジェクト」

手作り感のあるサイトですがアイキャッチ画像も多く、文章も読みやすいのでおすすめです。どの月齢でどういう事故が多いのか、事故が起こった際にはどう対応したらよいのかがまとめられています。悲しい事例、もう少しで大惨事になり得た事例をみんなで共有すると繰り返さずにすみます。「子ども安全メール」に登録すると、主に0歳から小学校入学前までの子どもの事故を防ぐための注意点などの情報が週に1回、無料で届きます。

◆国立感染症研究所

http://www.nih.go.jp/niid/ja/

感染症については、このサイトを参考にしましょう。話題の麻疹やジカ熱、定期予防接種になったばかりのB型肝炎などについても詳しく載っています。また、疾患名または感染源や特徴から感染症の情報を検索することもできます。

◆国立成育医療研究センター

「病気に関する情報」

感染症以外の病気、薬に関する疑問についても知ることができます。

「妊娠と薬情報センター:授乳と薬について」

授乳中に「安全に使用できると思われる薬」、反対に「授乳中の治療に適さないと判断される薬」についてわかります。お母さんだけでなく他のご家族、医療関係者にも知っておいていただきたい情報です。

このほか、各種学会のガイドラインや提言、一般の方向けのページも読んでおくと役立つと思います。

◆日本小児科学会

「ガイドライン・提言」

予防接種のスケジュール、同時接種についての考え方、ホメオパシーへの対応など、学会の考えなどがわかります。また、サイト内検索で特定の項目も調べられますし、一般の皆さまへというページも役立つことがたくさん。

◆小児科学会監修「こどもの救急」

http://kodomo-qq.jp/

夜間や休日などの診療時間外に病院を受診するかどうかの判断の目安を提供しているサイトです。PC・タブレット端末・スマホ・携帯全てに対応しているので、迷ったらぜひ見てください。

◆「こどもの便秘の正しい治療」

http://www.jspghan.org/constipation/kanja.html

日本小児栄養消化器肝臓学会と日本小児消化管機能研究会が共同で作成した便秘治療のガイドラインがとてもわかりやすくまとめられています。便秘は身近なだけに困る人は多いけれど、医療者によって言うことが違ったりすることもあるので、こちらを確認してみましょう。

◆日本医師会

「白クマ先生の子ども診療所」

主に急な事故やケガ、病気などの対処方法がわかるサイトです。「ドアや窓などに指をはさんでしまった」「おなかのあたりを痛がっている」などの状況から検索することができます。

◆日本皮膚科学会

https://www.dermatol.or.jp/index.html

上記トップページを開いて、「一般市民の皆様」を開くと出てくる「皮膚科QA」で、虫さされからヘルペス、とびひなど様々な皮膚の病気について詳しくわかりやすく解説されています。

◆日本小児歯科学会

「子どもたちの口と歯の質問箱」

成長段階別にわかりやすいQ&Aが掲載されています。たとえば、「3歳の子どものすきっ歯が気になる」という質問に対して、永久歯が生えるために隙間があるほうが正常であるという返答が載っていたりして、気になる疑問が解消するかもしれません。

◆日本小児外科学会

「小児外科で治療する病気」

切る、縫うなどは小児科でなく小児外科が専門。また、知っている人が少ないのですが、小児外科の医師は消化器に詳しいんです。よく吐く子は胃軸捻転かもしれませんし、お尻にできているものは肛門周囲膿瘍かもしれません。その他、鼠径ヘルニアや陰嚢水腫、虫垂炎、腸重積などの小児外科で治療する病気と、その特徴などが詳しくわかります。

◆KNOW☆VPD

http://www.know-vpd.jp/

ワクチンに関しては、このサイトが最も読みやすく網羅的です。「受ける必要があるの?」に始まって「同時接種ってどうなの?」「どの順番で受けたらいいの?」などのよくある疑問にもわかりやすく回答してくれています。「予防接種スケジューラー」というアプリもあるので、ワクチンのスケジュール管理におすすめです。

 インターネットで情報を集める場合は、まずは以上のような公的機関、学会などのサイトを見てみましょう。個別の疾患についても、各学会HPでのサイト内検索がおすすめです。ブラウザや一般のYahoo!検索、Google検索では前回お話ししたように、ページビューだけ多い変なサイトばかりヒットしてしまうのでご注意くださいね。

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森戸やすみ

小児科専門医。一般小児科、NICU(新生児特定集中治療室)などを経て、現在は世田谷区にある『さくらが丘小児科クリニック』に勤務。朝日新聞アピタルで『小児科医ママの大丈夫! 子育て』を連載中。Wezzyでも。医療者と非医療者の架け橋となるような記事を書いていきたいと思っている。

twitter:@jasminjoy

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