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矢口真里が不倫バッシングでの苦痛吐露に「被害者ヅラするな」 彼女に「被害者」の側面はないか

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矢口真里Instagramより

 矢口真里(35)が310日に登壇したトークショーで、5年前の不倫バッシングについて語った。矢口が登壇したのは、博報堂と東京大学が主催する、大学生のためのブランドデザインコンテスト「BranCo!」2018ファイナルイベント。「矢口真里は、笑わせているのか? 笑われているのか?」というテーマで、博報堂のクリエイティブファシリテーター・プランナーである滝口勇也氏から質問をぶつけられ、矢口が答えていくスタイルだった。

 NGなしで臨んだという矢口真里は、主に、20135月の週刊誌記事を発端とする不倫騒動についてあれこれとトーク。彼女は当時、中村昌也(31)と婚姻関係にあり同居していたが、中村が地方ロケで不在の日に恋人男性を自宅に連れ込み密会していたところ、予定外に早く帰宅した中村と鉢合わせて修羅場になった……というのが当時の報道の大筋だった。

 この報道を受けて矢口と中村は離婚を発表、さらに矢口は出演していた3本のレギュラー番組をすべて降板、所属事務所が無期限の芸能活動休止を発表し、それから一年以上にわたってテレビなどのメディア露出を取り止めていた。

 最初に自身のプライベートがマスコミ報道されると知ったとき「大パニック」だったという矢口は、「人生が終わったんじゃないか」と質問され、「終わらせようかなと思った。親がいるから踏みとどまれたぐらい」と発言。しかし芸能人として大勢に向けて発信できる立場であることを自覚し、「言えずに人生を終わらせる方もいるかもしれない。だから『生きていたらいいことあるよ』っていうメッセージを含めて、まだ活動をしていきたい」と語った。失敗しても立ち直れるということを、生き様で示していくということだろう。

 だが、ネット上では今も矢口バッシングが続く。「自業自得なのに被害者ヅラするな」「かわいそうな私を演じてるだけ」「死にたかったのは元旦那のほう」といった具合だ。しかし夫婦間の揉め事においては彼女は元夫を傷つけた立場かもしれないが、私的領域の問題を全国的に広められ、四方八方からリンチを受けるようなかたちで社会的に追い込まれたことについては、確実に被害者である。

 それだけ不倫は重い罪なのだ、という解釈もあるかもしれない。覚悟をもって結婚すべきであり、不貞行為は社会的に抹殺されても文句を言えない重罪だと捉える価値観もあるだろう。他方で、人によって「罪の重さ」がまるで異なることは、相次ぐ芸能人の不倫報道を見ても明らかだ。また、当事者間の取り決めにより口外できない内容だった場合、噂はひたすら尾ひれをつけて拡散していき、訂正も難しくなる。当事者が配偶者の不貞を告発することは結構だが、それもまた事実とは異なる可能性があるため、告発された対象を無関係な人々が裁きをしていい理由にはならない。

 矢口真里の行動が週刊誌報道の通りだとして、その行動を「悪いことじゃない」と擁護、容認するわけでは全くない。ただプライベートでの行動をジャッジされ、あらゆるマスコミからバッシングされ、ネットリンチを受けたことについて、彼女は「被害者」だったといえると思う。そもそも他人の行動を許すも許さないも、我々にそんな権限はないのではないだろうか。

ヒポポ照子

東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。

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